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彼女が出て行ったあと、高杉は煙管を口から離した。それを懐にしまい直し、次は箸を手に取る。
黙々と食べ始めていれば、部屋に武市とまた子が入ってきた。
『もう、既に準備は整っております』
『……Aが欲しいって言った物は、全部揃えるようにしてあるっス』
二人の報告を、高杉は相槌も打たずに食べ続けている。武市は「それでは」と淡白に言い、踵を返す。
また子はその後に続こうとするも、不意にその足を止めた。
『美味しいっスか……?』
部屋を出る様に、また子は恐る恐る高杉に問う。武市はその質問に眉間の皺を寄せ、高杉の返答を共に待った。
ゆっくりと口を開いた高杉だが、それを閉じてしまう。しかしもう一度、薄く唇を開けた。
『……あァ』
また子はその言葉を聞いた瞬間、目頭が熱くなる。胸の内ではAのことを考え、彼女は唇をキュッと結んだ。
武市はそれを横目に見ては、冷えていた表情を少し溶かしていく。
『A、一生懸命作ってたっスから』
武市を押しのけるように部屋を出て、彼女は廊下を走る。そのままAの居る部屋に行き、なるべく明るく取り繕っては、Aに大丈夫だと励ました。
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月城碧 - ハルさんすごいです!私も高杉が大好きなのですがもうキュンキュンしまくりです!最初は愛なんてなかった…ていう所からの展開が凄すぎる!もう一気に高杉をもっと好きになるとともにハルさんのファンになりました! (2018年12月4日 17時) (レス) id: de7306413f (このIDを非表示/違反報告)
ハル(プロフ) - 銀皐月さん» さっつんの言った通り早いですね! 本当に! 高杉への愛を詰めるだけ詰め込んでいる作品なので、終わりが早いと呆気なく思ってしまいます( ; ; ) 続編も頑張ります! 応援ありがとう! これからもよろしくね!( ´ ∀`) (2017年8月11日 9時) (レス) id: 3c0de761a5 (このIDを非表示/違反報告)
ハル(プロフ) - エラさん» おはようございます! それはそれは、どうもありがとうございます!! 両方好きだなんてとっても嬉しいです( ´ ∀`) 続篇、本日出しますのでどうかお楽しみに!! 閲覧とコメントをありがとうございました! (2017年8月11日 9時) (レス) id: 3c0de761a5 (このIDを非表示/違反報告)
銀皐月(プロフ) - ハルー、恋は白い薔薇のようで完結おめでとう!
早いね、もう3弾いっちゃうよ。高杉好きだからこそ、泣くよね。愛がない結婚からの愛。泣くね。号泣だ。
黄色い薔薇も頑張ってね! (2017年8月10日 20時) (携帯から) (レス) id: 5de9376b0f (このIDを非表示/違反報告)
エラ(プロフ) - こんにちは!いつも楽しませてもらってます!サドリーマンも好きですが、薔薇シリーズも大好きです!「別れは、黄色い薔薇のように」も楽しみにしています♪頑張ってください♪ (2017年8月10日 14時) (レス) id: ad6183f351 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ハル | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/harumemory
作成日時:2017年7月23日 10時