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丗捌 ページ41

『もう一度…逢いたい 無一郎に逢いたいんです』


堪えていた涙が目の縁からぼろぼろと零れ落ちる

着物の袖を濡らし拭う姿はあまりにも健気でいじらしい

その姿を見ていると私は胸を高鳴らせ、活力に満ちた気持ちになる


「私その恋に協力するわ! まかせて!」


こんな素敵な恋 実らせない訳にはいかない!

奮起し、勢いよく立ち上がる私に釣られるように見上げて口をポカンと開けるAちゃん


『え、でも…どうやって?』

「まずは婚約破棄からねっ
相手の殿方には悪いけどAちゃんはあげれないわ
その後は…私と一緒に旅に出ましょ
私は鬼狩りの、Aちゃんは想い人探しの
私が絶対に守ってあげるから」


そう言ってAちゃんに手を差し伸べる

彼女は一瞬その手を掴もうと伸ばすがパッと手を引っ込め胸元で握りしめる

ダメだったのだろか、と内心落ち込むと小さく口を開く


『私にも剣術を教えてください
私も守れる力が欲しいです』

「! もちろんっ」


Aちゃんはその返事を聞くと
パァっと明るい笑顔を見せる


『蜜璃様、これからもよろしくお願いします』


そう言って伸ばした手は重なり合い
Aちゃんは立ち上がる


「となればまずは町長さんの説得ね!
行きましょうっ Aちゃん」

『はいっ 蜜璃様!』


パタパタと廊下をかける音がした

それと同時に軽やかな少女たちの笑い声も

丗玖→←丗漆



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美穂(プロフ) - 突然終わってしまって寂しいです (2022年4月25日 20時) (レス) @page44 id: c0f42fdb83 (このIDを非表示/違反報告)
いちごぱふぇ - あああーーあああーーあああーー......好きです (2020年7月18日 2時) (レス) id: e2dd6d7f46 (このIDを非表示/違反報告)
そると(プロフ) - この作品はとても面白く一気に読ませていただきました!作者様の次の更新とても楽しみにしております! 頑張って下さい!応援しています (2020年3月10日 18時) (レス) id: 663d9c3cae (このIDを非表示/違反報告)
さきいか(プロフ) - 読みやすいです! (2020年1月21日 7時) (レス) id: 4e87d4f1f5 (このIDを非表示/違反報告)
白米 - 好きです (2019年10月16日 0時) (レス) id: f989566248 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:智菜 | 作成日時:2019年9月16日 21時

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