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廿玖 ページ32

先日、上弦の陸と戦った宇髄さんの診察と治療を終え、道具を片付ける

大怪我をしているにも関わらず
一人でこの屋敷に来たと聞いた時プチっと何かが切れそうになったが心の中で
「感情を制御出来ないのは未熟者」
と何度も言い聞かせてなんとか心を落ち着かせたのは思い出すほど昔の話ではない

未だ何処かにふつふつとした怒りがまだ残っている


それを振り切ろうと大きなため息を吐く

次来るのは蜜璃さんの継子のAさん

診察に来るたびに状態が悪化している

そんな彼女に合わせた緩和の薬を準備して袋に纏める


椅子に座り最終チェックとして薬の数を数える

ひとつ、ふたつ、みっつ…と

増えていく薬に痛ましさと
自分の無力さを当て付けられているような気分だ


そんな頃 どこか外が騒がしいような気がした

伊之助くんか善逸くんあたりが騒がしくしているのか

それともこんな昼間から急患でも出たのだろうか

不思議に思い廊下に顔を出す

すると静かだが何処か重い足音がこちらに向かってくることがわかる

聞くからに男の人の足音


聞こえる方をじっと見ていたらその影を見ておどろいた

先程診察したばかりの人が戻ってきたから


「宇髄さん…?」

「!胡蝶っ」


何をそんなに慌てているのか

そんな疑問は彼の腕の中を見れば一目瞭然だった


「!? Aさん!」


宇髄さんの腕の中には真っ青な肌色のAさん

声をかけても返事がないところを見ると意識もないらしい


バタバタとした宇髄さんの後を追いのちに来たアオイに治療の準備を手伝ってもらい
騒然としたその場ば数時間後には治った

だけどAさんは目を覚さなかった

丗→←廿捌



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美穂(プロフ) - 突然終わってしまって寂しいです (2022年4月25日 20時) (レス) @page44 id: c0f42fdb83 (このIDを非表示/違反報告)
いちごぱふぇ - あああーーあああーーあああーー......好きです (2020年7月18日 2時) (レス) id: e2dd6d7f46 (このIDを非表示/違反報告)
そると(プロフ) - この作品はとても面白く一気に読ませていただきました!作者様の次の更新とても楽しみにしております! 頑張って下さい!応援しています (2020年3月10日 18時) (レス) id: 663d9c3cae (このIDを非表示/違反報告)
さきいか(プロフ) - 読みやすいです! (2020年1月21日 7時) (レス) id: 4e87d4f1f5 (このIDを非表示/違反報告)
白米 - 好きです (2019年10月16日 0時) (レス) id: f989566248 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:智菜 | 作成日時:2019年9月16日 21時

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