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外を見れば陽は落ちて藍色の空が広がる

その中に散りばめられた宝石たちは微力ながらに輝きを誇る


「A様 先程のをもう一度してください」

「私ももう一度見たいです」

『はいっ もちろんです』


紐を輪っかにして様々な形を作る遊び

ここ、産屋敷の娘様たち かなた様とくいな様に
特技のあやとりを披露する

目線を空から自分の手元に戻し
自由自在、とまではいかないが糸を指に絡めて形を作り上げていく

その間不思議そうに、目をキラキラさせながら
見る様子は実に可愛らしいこどもだ

普段は大人びてるようだが
心まではそうはいかないらしい


だが ずっとそうしているわけにもいかず
終わりの時間というものはすぐにやってくる


「失礼します 泡沫様 柱合会議が閉会いたしました
玄関の方で甘露寺様がお待ちになられております」

『あ、はいっ わかりました』


襖を開けて、終わりの刻を告げるのは
お館様の奥様 あまね様

綺麗な佇まいは洗礼されておりいつも見惚れてしまうほどお美しい方だ

思わずキュンとしてしまう

彼女のような人ならきっと世の中の男の人の殆どを惚れさせてしまうのだろう


私が立ち上がり、廊下へと出ようとすると袖を引っ張られる感覚があった

見れば左右の袖をかなた様とくいな様に掴まれていた


「帰ってしまわれるのですか?」

「もっと遊びたいです」


これまた思わずキュンとする

こんな可愛らしい子たちに止められるとどうすればいいのか判断が鈍ってしまいそう


『すみません また来た時 遊びましょうね』


お二人の頭を撫でて
なるべく優しい声色になる様に言う

そうすると納得したのか手を離して
「またいらして下さい」と声を合わせて言った

それに『はい』と頷いて見せ あまね様に案内されて玄関へと向かう


向かえば蜜璃様が玄関前で待っていた

そして私が来たことに気づくと大振りに手を振って私の名を呼ぶ


「Aちゃーん こっちだよー」


呼ばなくても 夜でも目立つ鮮やかな髪色でわかるのだが、その姿はとても可愛らしくてキュンとする

案内してくださったあまね様にお礼を告げ、蜜璃様の元に駆け寄る


『おまたせしました 蜜璃様』

「そんなに待ってないよっ 無一郎くんももうす…」


蜜璃様がそう言うか否か 私は風柱の不死川様と並んで出てくる無一郎を見つけた

手鏡でおかしいところはないか、髪型を整えて
無一郎へと駆け寄った

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美穂(プロフ) - 突然終わってしまって寂しいです (2022年4月25日 20時) (レス) @page44 id: c0f42fdb83 (このIDを非表示/違反報告)
いちごぱふぇ - あああーーあああーーあああーー......好きです (2020年7月18日 2時) (レス) id: e2dd6d7f46 (このIDを非表示/違反報告)
そると(プロフ) - この作品はとても面白く一気に読ませていただきました!作者様の次の更新とても楽しみにしております! 頑張って下さい!応援しています (2020年3月10日 18時) (レス) id: 663d9c3cae (このIDを非表示/違反報告)
さきいか(プロフ) - 読みやすいです! (2020年1月21日 7時) (レス) id: 4e87d4f1f5 (このIDを非表示/違反報告)
白米 - 好きです (2019年10月16日 0時) (レス) id: f989566248 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:智菜 | 作成日時:2019年9月16日 21時

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