限界 ページ7
萩 「…あれ、春宮、帰る?」
松 「出口はそっちじゃねぇぞ」
『…ん…』
どこかくぐもった声を出しただけで、相変わらず特に返事をせず、
Aはスタスタと歩いていく。
そして、道場の壁にもたれかかるように座り、
5人に視線を向けた。
萩 「もしかして、どこか怪我したのか?」
Aに駆け寄り、声をかける萩原。
『…そうじゃ、ないわ。
少し見ていこうかと思って。』
5人の組手を見学するつもりなのか。
その場で膝を抱え、座り込むA。
萩 「…そっか。じゃあ、俺もちょっと休憩してようかな」
松 「…萩原は、もうちっと鍛えた方が良いだろ。
あと1本組んでこい」
Aの横に腰を下ろす萩原だが、
同じく、そこに現れた松田に悪態をつかれ、苦笑する。
Aの視線の先では、
降谷と伊達による組手が始まっていた。
景 「春宮、大丈夫?どっか怪我したのか?」
そして、
萩原と同じセリフを零しながら、景光が近寄ってきた。
『…そうじゃないけど。
貴方たち、もう、終わり?』
景 「…まぁ、もう結構時間経ってるしな」
松 「そうだな」
時計を見ると夜19時半。
夕食を取った後、すぐに始めた景光たちは、
1時間近く組手を続けていたのだ。
『…』
口を閉ざし、視線の先の降谷と伊達の組手を見つめるA。
そして、その隣に、並んで腰掛ける松田と景光。
萩原、A、松田、景光、
と並んで座る4人は、
なかなか良い勝負を繰り広げている降谷と伊達の組手を、
ぼんやり見ていた。
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white12(プロフ) - 深海さん» お読み頂きありがとうございます!続編は、ただいま内容確認中でして、もうすぐパスワード外せると思います。少々お待ちくださいませ! (2019年8月28日 22時) (レス) id: 1425135a30 (このIDを非表示/違反報告)
深海(プロフ) - 続編がパスワードかかっているんですけど、まだ非公開ですか?続き楽しみにしてます!! (2019年8月28日 22時) (レス) id: e9c616e2c7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:white12 | 作成日時:2019年8月27日 9時