纏まらない感情_3 ページ37
萩 「降谷…!」
そして、こちらは男子寮前。
降 「…萩原。食堂に行ったんじゃなかったのか?」
萩 「あー、一旦部屋に寄ってから、と思ってな。」
降 「そうか。」
追いかけてくる様にして、
後ろから聞こえてきた萩原の声に振り向くも、
平然とした顔で、すっと視線を外す降谷。
萩 「で?」
降 「は?」
いつぞやの、
花火大会の前のやりとりのデジャヴ。
顔を覗き込む様にして問いかけられた萩原からの1文字に、
降谷は、怪訝な顔をして、同じく1文字で返事を返した。
萩 「春宮と何かあったんだろ?」
降 「…いや、別に。」
萩原はこういうことは鋭い。
しかし、何か、と言われても、何なのか。
合宿訓練の疲れもあり、降谷の思考はいまいち纏まらない。
萩 「んー。煮えきらねぇ態度の降谷って、何か新鮮だな。
よく分からねぇけど、難しく考えすぎなんじゃねぇの?」
前に、景光からも言われたセリフだ。
スノードロップの写真を見て、
何となく、Aに似ている気がした、と話をした時だ。
疲れた顔をしながらニヤリと笑う萩原に、
ジトリを視線を向ける降谷。
しかし、疲れのせいか、
降谷の顔を覗き込む様にして問いかけてくる萩原に負けたのか、
ポツリ、と言葉を零していた。
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white12(プロフ) - 深海さん» お読み頂きありがとうございます!続編は、ただいま内容確認中でして、もうすぐパスワード外せると思います。少々お待ちくださいませ! (2019年8月28日 22時) (レス) id: 1425135a30 (このIDを非表示/違反報告)
深海(プロフ) - 続編がパスワードかかっているんですけど、まだ非公開ですか?続き楽しみにしてます!! (2019年8月28日 22時) (レス) id: e9c616e2c7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:white12 | 作成日時:2019年8月27日 9時