纏まらない感情 ページ35
「…はぁ…っ…はぁ…」
「もう…少し…!」
そして、数日後。
卒業を2週間後に控え、
警察学校組の5人は、各々眉をひそめながら、
荒い息を吐き出していた。
3日間における合宿形式の機動隊最終訓練だ。
普段も、様々な訓練を行なっているとは言え、
この最終訓練は段違いにキツイもの。
体力ありき、
いや、もはや体力だけが勝負の訓練だ。
そして、
機動隊には女性は入ることが出来ないため、
訓練参加は男のみだ。
「そこ!遅れてるぞ!!」
「これくらいでへばって、警察官が務まるか!!」
訓練最終日の今日。
それまでの2日間の疲れを引きずりつつ、
自分との勝負と言わんばかりに、教官の声に必死に食らいついていく。
――――
景 「はぁぁぁぁぁぁぁ…」
伊 「つ、疲れたな…」
松 「普段も訓練してたとはいえ、
この最終訓練は…思ったよりキツイな…」
萩 「もうちょい、鍛えないとな」
降 「…」
ようやく3日間の訓練を終え、
へばった顔を浮かべながら、寮へ戻る面々。
景 「そういえば…春宮、元気かな。」
松 「は?」
景 「…あ、いや。3日間、訓練でこもってたから会ってねぇし。
それにこの間、体調崩してたような話、澤井さんが言ってたし…」
伊 「まぁ…むさ苦しい男ばっかの空間だったからなぁ。
何か、戻ってきて安心したら眠くなってきた…」
萩 「おいおい、伊達。ここで寝んなよ?
部屋まで運ぶ体力ねぇぞ」
松 「いきなり寝始めるとか、春宮みてぇなことすんなよ…」
降 「…」
松田の言葉に、ぴくりと眉を動かす降谷。
しかし、終始無言のままだ。
萩 「とりあえず、腹減ったな…」
景 「そうだな。あ、食堂に春宮いるかもな。
なぁ、とりあえずこのまま食堂行くよな?
…あれ、ゼロ?」
降 「悪い。先、行っててくれ。」
すっと、その場を離れ先に寮へ向かう降谷。
景 「あ、あれ…ゼロ?」
伊 「…とりあえず、先行くか。眠ぃ…」
萩 「…あ、俺も一旦部屋に戻るわ。
悪い、後で追いつくから!」
そうして、萩原は降谷を追いかける様に走って行った。
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white12(プロフ) - 深海さん» お読み頂きありがとうございます!続編は、ただいま内容確認中でして、もうすぐパスワード外せると思います。少々お待ちくださいませ! (2019年8月28日 22時) (レス) id: 1425135a30 (このIDを非表示/違反報告)
深海(プロフ) - 続編がパスワードかかっているんですけど、まだ非公開ですか?続き楽しみにしてます!! (2019年8月28日 22時) (レス) id: e9c616e2c7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:white12 | 作成日時:2019年8月27日 9時