術科大会_2 ページ20
降 「…っ」
道着を掴みに来た伊達の腕をかわし、
するりと、間合いに入る降谷。
ぐいっと体重を後ろへかけ、
伊達の体勢を崩す。
伊 「くっ…」
そのまま、足払いをし、伊達の身体を倒そうとするも、
そう簡単に倒れてくれない伊達。
そして、そのまま、身体を反転させた伊達に、
逆に背負われそうになる降谷。
降 「…!」
とっさに、少し距離をとり呼吸を整えると、
またも伸びて来た伊達の腕をかわし――
しばし続く、素早い2人の攻防戦。
景 「…おー…すげぇ」
松 「…伊達、やるな」
なかなかの勝負が繰り広げられる中、
ちらりと、隅の方へ視線を向けると、
畳の上で構えるAの姿が目に入る。
萩 「あっちもそろそろ始まるみたいだな…」
3人が目を離した瞬間。
バシッッッ
盛大な畳の音とともに、
視線を戻すと、そこに倒れていたのは、
伊達、だった。
降 「…はぁ、はぁ…」
伊 「…はぁ…」
「1本!!!」
そうして、優勝したのは降谷。
とはいえ、
少し前に訓練で見ていた2人の組手後とは異なり、
降谷はかなり息を乱していた。
相当苦戦した、ということだろう。
降 「…やるな。伊達」
伊 「いや…やっぱまだまだ敵わねぇな。悔しいけどな」
畳に倒れた伊達の手を掴み引っ張り上げると、
降谷は握手をするような体勢で、
好戦的な笑みを交わしあったのだった。
その瞬間。
バシン…!!
畳の音とともに聞こえて来たのは、
「一本!!
…勝者、春宮!」
という、審判の声。
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white12(プロフ) - 深海さん» お読み頂きありがとうございます!続編は、ただいま内容確認中でして、もうすぐパスワード外せると思います。少々お待ちくださいませ! (2019年8月28日 22時) (レス) id: 1425135a30 (このIDを非表示/違反報告)
深海(プロフ) - 続編がパスワードかかっているんですけど、まだ非公開ですか?続き楽しみにしてます!! (2019年8月28日 22時) (レス) id: e9c616e2c7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:white12 | 作成日時:2019年8月27日 9時