それぞれの限界 ページ16
数日後。
翌週に控えた術科大会に向け、
降谷たちは暇を見つけては、道場に足を運んでいた。
景 「ふぅ…終わった終わった。
今日も道場行くのか?…ふぁぁ…」
午後の講義を終え、
降谷に話しかける景光は、盛大な欠伸を零した。
降 「あ、悪い。ヒロも行くなら、後で合流する。
ちょっと、教官に聞きたいことがあるんだ…」
そう話す降谷の顔にも、疲れが浮かんでいた。
術科大会の後は、
演習内容や講義内容についての、
総合評価が待っているのだ。
6ヶ月間の警察学校入校期間での実力を総合的に評価する、
いわゆる、卒業前の評価である。
普段から、力を抜くことはないとは言えど、
普段以上に課題や演習に力を入れて集中している降谷は、
確実に疲れが溜まっていることを自覚していた。
景 「じゃあ、後でな」
降 「あぁ。またな」
そして、教官室へ向かう降谷を見送ると、
景光は、松田たちと道場へ向かった。
――――
『…そっか、ここが――』
数分後の中庭にて。
Aは一人、ベンチで講義資料を確認していた。
膝の横には、図書室で探して来た1冊の本が置かれている。
降谷たちと同じく、術科大会に向けた訓練も重ねていたが、
知識を身につけることも疎かには出来ない。
総合評価のこともあるが、
やはり、身につけておくべき知識は定着させたい、といったところか。
今朝の講義で、気になっていた点を復習していたのだ。
ふと顔を上げると、
足早にこちらに向かってくる降谷の姿が目に映った。
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white12(プロフ) - 深海さん» お読み頂きありがとうございます!続編は、ただいま内容確認中でして、もうすぐパスワード外せると思います。少々お待ちくださいませ! (2019年8月28日 22時) (レス) id: 1425135a30 (このIDを非表示/違反報告)
深海(プロフ) - 続編がパスワードかかっているんですけど、まだ非公開ですか?続き楽しみにしてます!! (2019年8月28日 22時) (レス) id: e9c616e2c7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:white12 | 作成日時:2019年8月27日 9時