侵入ミッション_3 ページ13
PiPiPiPiPi…
『んー…』
アラームの音で目覚めたA。
うっすら光を感じた目に力を入れようとするも、
なかなかそれを開くことが出来ない。
ぼんやりとした思考が、
鳴り続ける電子音によって、少しずつ鮮明になっていく。
咲 「…A?」
塔 「あ、A、起きた?」
ゆっくり開いた視界には、咲良の顔。
足元の方からは、塔子の声が聞こえる。
『…んー』
ゆっくり起き上がると、そこは自分の部屋。
そして、ふと目に入るのは、
自分の腕を覆う道着。
『…は?』
一瞬状況が読み込めず眉をひそめたAに、
塔子が事情を話した。
『…え…』
咲 「アラームかけてたんだね。
…それにしても、ビックリしたよ。
道着姿のAを抱えて、諸伏くんが食堂に現れたときは。」
塔 「A、全然起きる気配無かったから…」
『…ごめん』
苦笑する2人に、
申し訳なさそうな顔を浮かべるA。
咲 「諸伏くんたち、心配してたよ?
何があったか、明日詳しく聞かせてよ?」
塔 「でも、運んでくれるなんて優しいわよね。
A、相当疲れてるのよね。組手の相手、お願いしちゃってごめんね?」
『…ううん。私もお願いしたかったんだし…。』
そうして、”ちゃんと休みなよ”、という言葉を残し、
塔子と咲良は自室へ戻って行った。
時計を見ると、夜22時。
消灯1時間前だった。
2時間、熟睡していた様だ。
『あ、シャワー浴びてこなきゃ…』
先ほどのアラームは、
Aが日常的にかけているものだった。
課題の最中。
その他の作業中。
夜にコテンと寝てしまうことはこれまでにもあり、
そのまま寝てしまうと色々と危険なため、
念の為、常にかけているのだ。
そして、シャワーで汗を流した後、
翌日の実務の準備を終えると、
Aは再び、泥のように眠ったのだった。
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white12(プロフ) - 深海さん» お読み頂きありがとうございます!続編は、ただいま内容確認中でして、もうすぐパスワード外せると思います。少々お待ちくださいませ! (2019年8月28日 22時) (レス) id: 1425135a30 (このIDを非表示/違反報告)
深海(プロフ) - 続編がパスワードかかっているんですけど、まだ非公開ですか?続き楽しみにしてます!! (2019年8月28日 22時) (レス) id: e9c616e2c7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:white12 | 作成日時:2019年8月27日 9時