SNOW DROP 【名探偵コナン/警察学校組】

August_3 ページ37

そして、


『…』

「…痛っ」

『…よ、いしょ…っ』


景光の視線の先で、
Aは、掴まれていた自分の腕を逆に捻り、
男の腕から外すと、
すぐさま掴み直し、そのまま男を投げ飛ばした。



と言っても、
叩きつけはせず、手を引っ張り上げるようにして、
静かに男を地面へ下ろすA。


「…は？」

反転した視界に、
男がすっとんきょうな声を出した。


『…で、貴方はどうする？』

目の前で、
パチパチとまばたきをしていたもう一人の男にAが視線を向けると、

“ご、ごめんなさいっ！”
と言って、2人は逃げて行った。




降 「…だからやめとけって言ったんだ」

伊 「ハハハハハッ。さすが春宮。やるなぁ？」

景 「…俺たち、別に要らなかったんじゃ…」

降 「警告しにきただけだろ？…アイツらに」

伊 「ハハハッ。
警察官になるんだから、あんな奴らにどうこうされる訳ねぇよな？春宮が。」

ニヤリと笑う降谷。
伊達は大笑いだ。


数日前の道場で、
Aの実力を知っている2人と違い、
話を聞いていたものの、てっきり自分たちで助けるのだと思っていた景光は、
悔しそうな表情を浮かべた。

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