SNOW DROP 【名探偵コナン/警察学校組】

ディスプレイ_2 ページ34

その時、

開いたままのPCのディスプレイが、
一瞬暗くなり、

1枚の写真が映し出された。

すずらんのような、
可憐な、白い花の写真だ。


「スクリーンセーバー？
綺麗な花だな――」


「あ、ここにいたのか。ヒロ。探したぞ。
ん？春宮もいたのか」


景光が口を開いたと同時に、
降谷が食堂に入ってきた。


景 「ゼロ？何かあったのか？」

降 「あぁ。教官が探してたぞ。」

景 「え？俺、何かしたかな…」

降 「さぁな。早く行った方が良いんじゃないのか？」

慌てて食堂を出ていくヒロを見つめ、
降谷は苦笑する。


降 「春宮はまたこんな所で課題か？」

『まぁ、そんなとこ』

すっとキーボードに手を戻し、
再びカタカタと作業を始めるA。


降 「…それ。
サイバー犯罪の講義で習ったオペレーションシステムか？」

『…そうだけど』

顎に手を当てながら、
ディスプレイに目を向ける降谷。


降 「課題、じゃなさそうだな。
自分でそこまで勉強してるのか」

『知識や技術は色々必要でしょ。
体術や射撃の腕だけじゃ、なくてね』

降 「…確かに、な」


少し息を吐くと、真剣な目になる降谷。
そのまま作業を続けるAをしばらく見つめた後、
景光を追うように食堂を出て行った。

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