SNOW DROP 【名探偵コナン/警察学校組】

July_2 ページ23

咲 「ねぇねぇ。
春宮さんって、降谷くんたちと仲良いの？」

『…は？』

講義終了後、隣の席だった咲良に突然問われ、
小さな声を漏らすA。


咲 「よく話してるみたいだし」

『…そうなの？』

咲 「いや…、えっと…聞いてるの私なんだけど」

首をかしげるAを目の前に、
いまいち会話にならない状況に、
なぜだか可笑しくなってくる咲良。

塔 「咲良。
春宮さんは多分、そういうの全く興味ないと思うわよ。
気になるなら、咲良も話しかけにいけばいいじゃない」

咲 「…塔子は良いよねぇ。年上の彼がいて。
高校時代の先輩、だっけ？」

塔 「まぁ…私のことはいいじゃない」

咲良と並んで座っていた塔子が、
助け船のような言葉を出したものの、
自身の彼氏の話題になり苦笑する。


『良く分からないけど…、
私、寮に帰るから。それじゃ。』

興味がなさそうに、きょとんとした顔で小さく首を傾けると、
講義室を出て行くA。

咲 「春宮さんって、不思議な人だよね」

塔 「でも、なーんか、面白いわよね。
いつもあんまり話さないのに、
講義での討論じゃ真剣な顔して意見してたり…。 私、好きだなぁ」

咲 「え、塔子…まさか」

塔 「勝手な想像しないで」

わざとニヤリと笑う咲良に、
同じくわざとギロリと睨みつけると、
パタパタと講義室を出て行くAを見ながら、
塔子は小さく笑った。

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