SNOW DROP 【名探偵コナン/警察学校組】

集団討論 ページ20

それから2週間が経ち、
梅雨が明け、外ではセミが煩く合唱する中、
講義室では集団討論が行われていた。


「じゃあ、先日の課題について――」


時事問題、
警察内での不祥事なども取り上げ、
班ごとに分かれての討論の授業だ。


「――だよね」
「俺の意見は――」
「だからそれは2年前の――」


景光と萩原。
松田と伊達。
そして、降谷。

別々の班として、真剣な表情で議論をしている。
そのまた別の班には、
塔子と咲良の姿もあった。


そして、同じ授業を受けているAは、
他の面々とは別の班。
第5班として、
2人の男と、1人の女の班で討論をしていた。


「…それは――」
「でも、それだと――。」
「刑法だと確か――」


そして、班ごとの意見を発表する時間となった。

降谷たちが属する3つの班は、
それぞれ、
景光、伊達、
そして、当然のように、降谷が代表として、
意見を述べて行く。


景 「この場合、対応した警官は――…

――なので、今後はその点を踏まえて刑事訴訟法を見直す必要があると――。」


伊 「先日の事件では――
警察の対応としては、間違っていませんが、加害者の――

――以上のように対処すべきだったのではないかと考えます。」


降 「5年前のアメリカの事件を踏まえると――
日本でも、市民を守るためにはやはり法の整備から――
…と考えます。
以上が第4班の意見です。」



そして、Aが属する第5班の発表。

「第5班では――

加害者への対応と同じく、被害者の…

――同じく、刑法の見直しが必要と考え――」

立ち上がって発表を始めたのは、一人の男だった。

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