SNOW DROP 【名探偵コナン/警察学校組】

June_2 ページ2

伊 「また雨か…」

景 「まぁ、梅雨なんだし仕方ないだろ。伊達、傘持ってねぇの？」

講義を終え、
当然のようにすっと折り畳み傘を差す降谷と景光の横で、
苦々しい顔の伊達。

降 「入れてやろうか？」

松 「…マジかよ。伊達と降谷の相合傘なんて、
気持ち悪りぃから視界に入ってくんなよ。」

降谷の提案に、
提案先の伊達ではなく、松田が嫌味ったらしく言葉を吐く。

萩 「…まぁまぁ。降谷。
とりあえず、腹減ったしさっさと寮に帰ろうぜ…」

ギロリと松田を睨みつける降谷に、
萩原が松田と降谷を宥めるように提案した。




なんだかんだで結局、
傘を差したり差さなかったりで、走って寮に向かう5人。









景 「…あれ？」
萩 「あ、昼間の女の子」

走りながらふと視界に入ったのは、1Fの食堂。
その中で、ノートPCを広げているAに目を止める景光と萩原。


警察学校の男子寮と女子寮は、それぞれ建物が別だが、
2つの寮の中央に食堂の建物がある作りになっている。


景 「課題でもやってんのかな」

萩 「そう言えば諸伏、昼間あの子と何話してたんだ？」

景 「あぁ、この間の講義でちょっと資料を―――」

萩原の問いに景光が口を開くも、

降 「…お前ら何やってんだ？雨、酷くなりそうだからさっさと帰るぞ！」

降谷の言葉に遮られ、
そのまま5人は雨に濡れながら寮へと向かった。

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