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自由な女_2 ページ4

3日後。


午後の訓練を終えた後、
教官室で昨日の講義についての質問をしていた降谷は、
1人、資料を読みながら廊下を歩いていた。

(…そうか。ここは――)

ブツブツと何かを呟きながら、
ふと顔を上げると、
正面の食堂の中に、見覚えのある人物の姿があった。

(…春宮、だったか。)

その横顔を見て、
数日前の昼食時に景光が話していた人物だと思い出す。
食堂にはちらほらと人が見えるものの、
やはり隅の方で一人作業をしているようだ。

普段なら特に気に止めなかったかもしれないが、
景光が話をしていた人物、ということで少し気になり、
降谷はゆっくり食堂へ足を向けた。






カタカタとキーボードを鳴らすAに静かに近寄るも、
横からだと、PCの画面は見えない。

降 「…演習課題でもやってるのか?」

降谷が声をかけたと同時に、
ふぅ、と息を吐いて、カタンとPCを閉じるA。

『…』

降 「おい…」

聞こえていないのか、
敢えて返事をしないのか。

『…』

今、気づいたのか。
ゆっくり降谷の方へ振り向くA。

Aの目は、
どこかトロンとし、降谷のそれとは合わない。

そして、
そのままぐらりと脱力し――、

ガタッ

小さな音を立てて、机に突っ伏すように倒れこんだ。

降 「…は?」

目を閉じたAを見つめて、
降谷が瞬きを繰り返す。

降 「…おい、大丈夫か?」

『…』

返事をしないAに、
少し焦ったように、その肩を小さく揺する降谷。

降 「おい…」

意識を失ったのかと焦るも、

スー スー

と、静かな寝息とともに、
どこか穏やかな表情で目を閉じているAを目にし、
眉をひそめる降谷。


降 「…は?眠ってる、のか…?」


(…どうすれば良いんだ、これは…)


景 「おーい、ゼロ!ここにいたのか。今朝の訓練で――」

食堂にいる降谷の姿を見つけて入ってきた景光に、困った顔を向ける降谷。

景 「は?…その子、春宮さん?
何やってんだ、ゼロ…」

降 「…俺に聞くな」

眉をひそめる降谷と、
その目の前で突っ伏すように机に倒れこんでいるAを交互に見ながら、
景光は小さく口を開けていた。

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white12(プロフ) - 命亜さん» コメントを頂きありがとうございます。アニメ作品でしょうか。タイトルしか存じ上げないのですが,もしかすると本作に類似シーンやセリフがありましたでしょうか。もしそうでしたら,意図的ではないにせよご不快な思いをさせてしまい申し訳ありませんでした。 (2022年5月14日 10時) (レス) id: 35753a7d46 (このIDを非表示/違反報告)
命亜 - …もしかしてイナズマイレブン知ってますか? (2022年5月13日 19時) (レス) id: 09433d1ffe (このIDを非表示/違反報告)
white12(プロフ) - れーか、さん» れーか様: コメントありがとうございます!励みになります。ムラがあると思いますが、更新頑張りますね! (2019年8月24日 9時) (レス) id: 1425135a30 (このIDを非表示/違反報告)
れーか、(プロフ) - 更新頑張ってください!面白いですね! (2019年8月24日 0時) (レス) id: d62f4a4e4f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:white12 | 作成日時:2019年8月24日 0時

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