SNOW DROP 【名探偵コナン/警察学校組】

体格差_6 ページ12

降 「…」

『…はぁ。』


萩 「素早い攻防だった…な…」

伊 「なかなかやるなぁ、嬢ちゃ…、あ、春宮」

Aの手を掴んだまま、少し息を乱す降谷と、
その足元で座り込むAに、
近づいてくる萩原と伊達。


畳から立ち上がり、
Tシャツがちらりと覗く道着の乱れを整えるA。

『やっぱり、まだまだ…ね。
ありがとう、ございました。えーっと…』

降 「……降谷だ。」

組み終わった後の礼儀、というように、
軽くお辞儀をするAに降谷がポツリと零した。

『あ、降谷くん』


伊 「ハハッ。名前も知らずに勝負を挑んだのか。」

萩 「俺たちの名前、分かる？」

『昨日の…、萩原、くんと…。
…ごめんなさい。でも、同期だっていうことは知ってるわ。』

伊 「ハハハハッ。俺は伊達。
ま、よろしくな。春宮」

『私、名乗ったことあった？』

萩原の肩に手を乗せて豪快に笑う伊達に、
小さく首を傾けるA。


伊 「あー。諸伏から聞いてな。間違ってたか？」

『そうじゃ、ないけど…
とりあえず、ありがとう。助かったわ。』

3人にお礼を言うと、
Aは、道場の入り口付近で組手を続けている塔子と咲良の方へと歩いて行った。

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