耳をつんざく警報音_12 ページ45
横たわる男に馬乗りのまま、一層表情を険しくし、男の腕に力を込めたA。
彼女の様子を見て焦った様子で駆け寄った降谷だが、
その直後、想像していた出来事が起こることはなく──、
降谷が手を伸ばした先のAは、
折れるほど力強くグッと奥歯を噛み締めると、
男の腕を掴んでいた自身の腕をゆるめ、そのまま、思い切り男の鳩尾に肘打ちを食らわせた。
「う…っ…」
そうして、ゆるんだ男の手から落ちるナイフを片手で受け止めると、
とどめと言わんばかりに、逆の手を握りしめた拳を男の腹にめり込ませたA。
ガタイは良くとも、弱点は同じで。
気を失ったようで、男はゆっくりと目を閉じた。
Aは、鈍い赤に染まったナイフの切っ先をただぼんやりと見つめていて。
その頬からは、赤い血が滴り落ちていた。
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white12(プロフ) - さゆりさん» 嬉しいコメントをいただきありがとうございます。更新が滞りお待たせしてしまって申し訳ありません。また,体調についてもお気遣い本当にありがとうございます。更新頻度がまちまちで申し訳ない限りですが,引き続きお楽しみ頂けると幸いです。 (2022年8月31日 19時) (レス) id: 5b5db755e5 (このIDを非表示/違反報告)
さゆり - 更新ありがとうございます!これからどうなっていくのかドキドキしています。体調が悪いとおっしゃっていたので、どうぞ無理はしないでお大事にしてください。続きを楽しみにしています! (2022年8月30日 20時) (レス) id: 2b8084ecea (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:white12 | 作成日時:2022年8月4日 18時