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繋がり_3 ページ8

「…あ、それと、彼女の両親は既に他界しているようで、
姉が1人いるようですが、あと繋がりのある人物は大学の友人とアルバイト先の人物くらいかと」

「そうか」

「すみません。あまり深く調査出来たわけではないですが」

「いや、充分だ」



風見は、
手帳に記したいくつもの情報に目を落とし、いえ、と軽く頷いた。


“ありがとう”とか、そう言った直接的な言葉を耳にしたことはほとんどない。
時に”助かった”と言われることはあっても。

ただ、時折軽くポンと肩を叩く仕草は、
礼を告げていると思えるもので。
直接的な言葉は、部下である風見にとって必要のない言葉でもあって。


今まさにそうやって隣を通り過ぎていく降谷を見て、
風見は少し訝しげに、少し心配そうに目を細めた。


以前、誰もいないあの路地に、
尻餅をついた女がいたはずだと主張した彼は、
あの日以降そういったことを口にすることはなくて。

目の下のクマは相変わらずで。

警察庁の人間である彼が持っている情報は、
自分はおそらくその半分も知り得る術は無く。


「…そろそろ動きがある、という噂もあるしな」


もちろん、もうすぐ大きく事が動くなどという、
彼と黒田が交わしていたような話も耳に入るはずもなくて。
しかし、警察庁から指示が降りる案件の内容から、推察することが出来ないほど無能な風見ではなくて。


上司である降谷が長い年月をかけて遂行してきた潜入捜査先。
その組織壊滅に向けた動きを見据えるように、
風見は厳しい顔つきでデスクに戻っていった。

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white12(プロフ) - ra-raさん» 返事が遅くなって失礼いたしました。嬉しいコメントを頂きましてありがとうございます。更新が不定期で申し訳ありませんが,引き続きお楽しみ頂けましたら幸いです。 (2021年9月24日 21時) (レス) id: 654daa9564 (このIDを非表示/違反報告)
ra-ra - こんにちは!この先どのような物語になっていくのかワクワクした気持ちで読んでます。のんびりと更新待ってます! (2021年9月19日 17時) (レス) id: f4447b9ee9 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:white12 | 作成日時:2021年9月19日 8時

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