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死神_2 ページ25

「特に争ったような形跡もない...」

「後ろから急に殴られたか、…やはり転落か、というところかな」


そんな会話を交わす2人の耳に聞こえてきたパトカーのサイレン。

そして、
降りてきた高木や目暮によって、現場確認と事情聴取が始められた。



「高木は目撃者がいないか、周囲の聞き込みだ!
それと、ビルの中の――」


目暮の指示が飛ぶ中、
安室の側にコナンが近づいてきた。



「そういえばさ」

「ん?」

「この間、…死神がどうとか言ってたよね」

「…」


コナンは安室をちらっと見つめた後、倒れた女性の方へ視線を向けた。
カバンについていたマスコット、死神がモチーフと思われるそれが気になったのだろうか。


「そういう事件があった、とか?死神を連想させるような――」

「前にも言った通り、小説を読んだ影響でちょっと聞いてみただけだよ」

「…」


納得していない様子のコナンに、少し膝を曲げて視線を合わせる安室。


「あのマスコットが気になっているのかもしれないけど、
僕が君と蘭さんに聞いた話とは無関係だよ。
ここで君に会ったのも、あの遺体を見つけたのも偶然だしね」

「...そっか」


何かを気にしている様子の彼が気になった訳だが、
確かに少し考えすぎていたかもしれないと、コナンは少々不満げに口をつぐんだ。

彼が気にしていた要因が、"死神”のような存在であるAのことだと、知る由もない訳で。
例え、それを知ったとしても"見る"ことは叶わない訳で。

捜査に深入りしないようにその場を離れていく安室を、
コナンはただ、訝しげに見つめることしかできなかった。

吸い込まれそうな蒼→←死神



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white12(プロフ) - ra-raさん» 返事が遅くなって失礼いたしました。嬉しいコメントを頂きましてありがとうございます。更新が不定期で申し訳ありませんが,引き続きお楽しみ頂けましたら幸いです。 (2021年9月24日 21時) (レス) id: 654daa9564 (このIDを非表示/違反報告)
ra-ra - こんにちは!この先どのような物語になっていくのかワクワクした気持ちで読んでます。のんびりと更新待ってます! (2021年9月19日 17時) (レス) id: f4447b9ee9 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:white12 | 作成日時:2021年9月19日 8時

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