検索窓
今日:2 hit、昨日:18 hit、合計:15,819 hit

声にならないほどの_2 ページ22

その夜。


「――そういえば、あの話どうなったの?」

「え?」


ベルモットとの情報収集を終えたバーボンは、
ふと気づいたように彼女から投げかけられた問いに首を傾げた。


「なんか前に言ってたじゃない。
カメラに映っていないのはどういうことかとか、オカルトみたいな話」

「あ、あぁ。その話ですか」


どうやら暇つぶしとしては面白かった様子で、
ベルモットはニヤリと口角を上げてバーボンを見つめていて。


「まぁ、…なんていうんでしょうね」

「え?」

「実体がないから…とか、そういうことでしょうか」

「は…?」


ベルモットの座る助手席とは反対側の口角を上げて、
含みのある言い方をしたバーボン。


「あのねぇ…。本当にそういうこと、信じてる人間なの?真逆の人物かと思ってたんだけど」

「真逆?」

「非科学的なそういう話。
貴方だったら、的確な情報や証拠を元に、理論的に説明し始めそうじゃない?
で、実際はトリックだったとか。調べるのは貴方の情報網にかかればお手の物でしょうし。
そういう話かと思ってたんだけど?」

「…」

「意外とつまらない話だったのね。単に揶揄われただけかしら」


ただの何気ない会話だったのだが、
期待したほど特に面白味もなさそうなバーボンの返事に、
ベルモットは興味を失った様子でブロンドの髪をさらりと掻き上げた。

声にならないほどの_3→←声にならないほどの



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.8/10 (51 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
63人がお気に入り
設定タグ:名探偵コナン , 降谷零
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

white12(プロフ) - ra-raさん» 返事が遅くなって失礼いたしました。嬉しいコメントを頂きましてありがとうございます。更新が不定期で申し訳ありませんが,引き続きお楽しみ頂けましたら幸いです。 (2021年9月24日 21時) (レス) id: 654daa9564 (このIDを非表示/違反報告)
ra-ra - こんにちは!この先どのような物語になっていくのかワクワクした気持ちで読んでます。のんびりと更新待ってます! (2021年9月19日 17時) (レス) id: f4447b9ee9 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:white12 | 作成日時:2021年9月19日 8時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。