休憩室とソースの匂い_3 ページ12
「たこ焼き？」
「警察学校の時も、時々食べてるの見てたんですよ。
近くの店で買ってきたとかで、ソースの匂い食堂に漂わせて。」
「へぇ…」
「もともと関西の人間みたいで。アイツ。
時々無性に食べたくなるんだって言ってたの、覚えてます」
「咲野、関西人だったのね。
あまりそんな感じしなかったけど」
自分にとっては普通のイントネーションで話している印象しかなく、
やや驚いた様子を見せた佐藤。
「そうなんですよね。
警察学校のときも、講義中とか教官と話してる時は全然分からなくて。
でも僕と話すときは、ザ・関西人って感じですよ」
ニヤリと笑った高木に、
“事件も片付いたし、早いとこ、歓迎会開かなきゃね”
と、佐藤もまた口角を上げた。
一方、休憩室では。
『いっただっきまーす』
パックを開け、爪楊枝で刺したたこ焼きからは湯気が漂っている。
開けた口よりも大きなそれを、おもむろに頬張ったAは、
熱そうに顔をしかめた。
『…はぁ。一口はちょっと熱いけど、ん〜美味しい』
幸せそうにニンマリと笑みを浮かべてもぐもぐと口を動かしていると、
「お、美味そうだな」
後ろから声をかけられ、
頬を膨らませたまま振り向くA。
ぐいっと視線を上に向ければ、そこにいたのは伊達だった。
ただでさえ大柄な彼の顔は、
椅子に座ってたこ焼きを堪能中の彼女の視線よりも、かなり上の位置にある。
『…ん…んぅ…ん』
「おう。お疲れ」
もごもごと何言っているか分からない訳だが、
立ち上がってペコリと挨拶をするA。
伊達はたこ焼きのパックに視線を落とし、
自販機にコインを入れた。
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white12(プロフ) - 珠妃さん» こちらこそお手数おかけしました。ありがとうございます。(2)の方もどうぞよろしくお願いします。 (2020年6月25日 23時) (
レス) id: 8691b63699 (このIDを非表示/違反報告)
珠妃(プロフ) - ありがとうございます。お手数をおかけしました。これからも頑張ってください! (2020年6月25日 21時) (レス) id: c10ec830ba (このIDを非表示/違反報告)
white12(プロフ) - 珠妃さん» 本作品をお読みいただきありがとうございます。(2)は一時パス制限をかけていましたが、先ほどより公開しています。引き続きお楽しみ頂けますと幸いです。 (2020年6月25日 19時) (レス) id: 8691b63699 (このIDを非表示/違反報告)
珠妃(プロフ) - いつも楽しく読ませてもらっています。次の策品のパスワードはなんですか?ちょっと良くわかりません。 (2020年6月25日 16時) (レス) id: c10ec830ba (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：white12
| 作成日時：2020年6月19日 20時
