休憩室とソースの匂い_2 ページ11
「ん？…あ、噂をすれば。」
「咲野、帰ってきたみたいですね。
…ん？あれ――」
2人の視線の先の廊下では、
Aが1人、カバンを肩に下げ、ビニール袋を手に歩いていた。
「ちょっと、咲野！」
「…え？」
呼び止められてゆっくり振り向くA。
目の前には、怒ったような佐藤の姿と、その後ろで苦笑いをしている高木の姿。
「貴方、もしかして1人で動いてるの？
松田くんは完全にあなたの指導を放棄ってこと？」
「え？え−っと…」
嫉妬心からの軽い八つ当たりかと思えば、
どうやら純粋な、松田への不満らしく。
“ったく、本当にどうなってんのよ”
とブツブツ呟いている佐藤。
「…ん？これ、ソースの匂い？」
『あ…、バレちゃいました？
さっき、今日の報告書は出しておいたので、ちょっと、休憩してきても良いですか？』
「え？取り調べの調書、もう纏め終わったの？」
『はい』
取り調べをしたのは松田。
記録をとったのは彼女だったのだが、
あっと言う間に済まされた書類作業に、佐藤が少し面食らっている。
と言っても、報告書の作成は松田が異様に遅いだけなのだ。
遅いと言うより、忘れているか敢えて放置しているかのどちらかなのだが。
その”指導”をしていた佐藤からすればAのスピードが異例に感じるだけで、
何らおかしい話ではない。
「そう。お昼もまだだったんでしょうし、ゆっくり休憩してきなさい」
『はい！ありがとうございます』
小走りに休憩室に向かうAを見つめて、
高木が、
「あれ、多分たこ焼きですね」
と笑みを零した。
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white12(プロフ) - 珠妃さん» こちらこそお手数おかけしました。ありがとうございます。(2)の方もどうぞよろしくお願いします。 (2020年6月25日 23時) (
レス) id: 8691b63699 (このIDを非表示/違反報告)
珠妃(プロフ) - ありがとうございます。お手数をおかけしました。これからも頑張ってください! (2020年6月25日 21時) (レス) id: c10ec830ba (このIDを非表示/違反報告)
white12(プロフ) - 珠妃さん» 本作品をお読みいただきありがとうございます。(2)は一時パス制限をかけていましたが、先ほどより公開しています。引き続きお楽しみ頂けますと幸いです。 (2020年6月25日 19時) (レス) id: 8691b63699 (このIDを非表示/違反報告)
珠妃(プロフ) - いつも楽しく読ませてもらっています。次の策品のパスワードはなんですか?ちょっと良くわかりません。 (2020年6月25日 16時) (レス) id: c10ec830ba (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：white12
| 作成日時：2020年6月19日 20時
