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小さなくしゃみ_2 ページ41

「…悪い。」

『風邪でも引いたの?』

「ちょっと昨日、
…風邪を貰ったかもしれない…な。梓さんから、…か」

『…一緒に働いてればね。随分仲よさそうだし。』


抱きしめた腕から離れようとしないAの心情を察したからか、
ほんの少しだけ、からかうつもりだった降谷。
あるいは、一ノ瀬との仲を勝手に疑っていたことで、彼の勝手な――嫉妬心からか。

しかし、明らかに視線を外し、
やんわりと身体を離したAに少し焦ったように口を開いた。


「あのな…。そういうことじゃ――」

『…お大事に。』

「…良いに決まってるだろ。」

『え…?』

「だから、一緒にいたいって、何度も言ってるだろう。」



そして、Aによって再び距離の空いた2人の身体は、
すぐさま元の距離に戻ってしまった。
少し力強くAを抱きしめた降谷の腕によって。


『ちょ、ちょっと…風邪引いてるんでしょ?』

「ん?移されるって、心配でもしてるのか?
…キスでもしない限り大丈夫だろ。」

『…貴方ねぇ…。…って、そうじゃなくて――』


何かに気づいたように、今度はAが焦ったように言葉を零し、
もう一度降谷から離れようとした。

――が、それと同時に腕に力を込められたことで、それは叶わなかった。


『…私、何も調べてない…』

「え?」

『だ、だから…、盗聴器とか盗撮機とか…』


コソッと急激に声のトーンを落としたA。
いくら傍にいて問題ないと彼が言っていても、
この会話を聞かれていたとなれば、…話は別なんじゃないかと焦ったように。

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設定タグ:名探偵コナン , 警察学校組   
作品ジャンル:アニメ
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white12(プロフ) - 番外編は、続編みたくなりそうな予感ですが、引き続きお楽しみ頂けたら嬉しく思います! (2020年2月19日 17時) (レス) id: b6a71bc5a9 (このIDを非表示/違反報告)
white12(プロフ) - なーこさん» いつも私の作品を読んでくださりありがとうございます!なーこさんからの嬉しいコメントにいつも励まされております。長々と引っ張ってしまった感はありますが、葛藤もあり、それになかなか素直になれない2人のもどかしい感じを分かって頂けて嬉しいです。 (2020年2月19日 17時) (レス) id: b6a71bc5a9 (このIDを非表示/違反報告)
なーこ(プロフ) - 完結おめでとうございます´`*徐々に入り組んでいく二人の関係の糸が解けるのか、切れてしまうのか、お互い1歩進んで戻っての繰り返しがもどかしくて良いですね...笑。あと部下の一ノ瀬くん...可愛い...。5ヶ月に渡る長期連載お疲れ様です!番外編も楽しみにしてます*。 (2020年2月18日 23時) (レス) id: e08e419bfb (このIDを非表示/違反報告)
white12(プロフ) - ますさん» そう言って頂けて本当に嬉しいです!ここまでお読み頂きありがとうございました。宜しければ、引き続き更新予定のエピローグもお楽しみくださいませ。 (2020年2月18日 0時) (レス) id: b6a71bc5a9 (このIDを非表示/違反報告)
ます - 更新楽しみに毎日過ごしてました。笑素敵な作品をありがとうございました! (2020年2月17日 2時) (レス) id: 5f95b1313e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:white12 | 作成日時:2020年2月7日 19時

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