悪趣味だと思うわよ ページ29
「貴方は二課に戻ってください」
『あっちの仕事は、別の人間に任せてるからご心配なく。
…”私”の仕事は、ここでも出来るから』
20分後。
目を閉じたままベッドに横たわる降谷の横で、
椅子に腰掛け、ベッド脇のチェストの上でノートPCを操作するAは、
風見の言葉を一蹴した。
「…ここは自分がいますので」
『彼に伝え忘れたことが、あるから』
「それは今じゃないといけないことですか？」
『まぁ、そうね』
松葉杖を立てかけ、
テコでも動きそうにないAに、
ため息をつきながら風見が近づいた。
「…あの情報は、貴方から、ですか」
『…何のこと？』
「事前に…、こちらに――」
『…』
ジロリ、と見据えられ、風見は口を閉ざした。
まるで、降谷に睨みつけられているような感覚を覚えたからだ。
“それでも公安か”
そのセリフが聞こえてきそうだった。
先日、Aに言われたそのセリフは、
降谷にも言われたセリフ。
それらがリンクしたのだろうか。
公安たるもの、部署の情報を軽々しく外部の人間に口にするなど、あるまじきことだ。
それが、外部からもたらされた、重要なデータの情報だったとしても。
「…ハッキングがずいぶん得意なようですね」
『そちらも、そういう手口は十八番(おはこ)なんじゃないの』
「…」
『覗き見は、悪趣味だと思うわよ』
あからさまではなく、ちらりとAのPCのディスプレイを見つめていた風見は、
彼女の言葉に顔をしかめた。
そこに映し出されていた、
黒の背景に蛍光色の文字列。
そして、いくつかの画像や、表や数字が並んだファイル。
昨日、公安部では、
降谷から、あるデータが持ち込まれていた。
何者かのリーク情報として。
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white12(プロフ) - 開設しましたらお知らせしますね！ぜひ、高さんが描いて下さった夢主ちゃんを見てみたいです！ (2020年2月16日 12時) (
レス) id: b6a71bc5a9 (このIDを非表示/違反報告)
white12(プロフ) - 高さん» コメントありがとうございます。な...なんと、そんな嬉しいことがあって良いのでしょうか...。本作を読んで頂けているだけでも嬉しいのに、イラストを描いて下さったなんて本当に嬉しいです！実はtwitterはやっていないのですが、この機に...とも考えておりまして。 (2020年2月16日 12時) (レス) id: b6a71bc5a9 (このIDを非表示/違反報告)
高(プロフ) - 夢主さんのイラスト勝手に書かせていただきました笑作者様見ていただきたいんですけどツイッターはやってないですか？ (2020年2月16日 12時) (レス) id: 9e0ac4ae00 (このIDを非表示/違反報告)
white12(プロフ) - fujizakuraさん» 本作をお読みいただきありがとうございます。公開が遅くなり申し訳ありません。(8)は既に公開済みですので、引き続きお楽しみ頂けますと幸いです。 (2020年1月31日 14時) (レス) id: b6a71bc5a9 (このIDを非表示/違反報告)
fujizakura(プロフ) - 【８】がパスワードがかかっていて見れません (2020年1月30日 17時) (レス) id: 21ccb35895 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：white12
| 作成日時：2020年1月20日 8時
