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口論_2 ページ23

「…あの事務所の部屋に、ですよ。
遠藤が立てこもって…、アイツの連行を優先するように目暮警部と高木刑事にお願いしたって、聞きました。
あの男の拘束を外す前に…、目暮警部と高木刑事に遠藤を連行させたんですよね」

『そういう情報はちゃんと聞いてるのね』

「はぐらかさないでください!!
…何で、…あの男が、教徒かもしれないって気づいてたんじゃないんですか…?」

『確証は無かったけど』

「じゃあ、何でそんな危険な…」

『…五十嵐のデスクから物証を漁っているところ、見られたくはなかったし。
一課を巻き込んで、責任負わせるのは申し訳ないじゃない。』

「そういう、ことじゃなくて…」


あの男のことを聞いているのに、
やはり、はぐらかすようなAに、苛立ったように唇を噛む一ノ瀬。


『それに、目的を確かめたい気持ちもあったのよ。』

「え…?」

『遠藤が連行されるのを黙って見ていたあの男が、何をしようとしていたのか。
…他に、議員会館に仲間がいないって保証はなかったし』

「…そ、それは、外から状況が伝えられなかったから…。」



東堂たちを警視庁へ連行した後、
議員会館の状況を聞いた一ノ瀬は、
彼らのことを中森と他の刑事たちに任せ、すぐに現場へ車を走らせた。

公安と思われる刑事が各所にいたこと、
ロビー近くの爆破により、
内部の人間はほぼ全て避難をしていた、ということを、
彼は知っていた。
しかし、使える術がなかったのだ。
“何者か”によって発されていた妨害電波によって、通信が出来なかったからだ。


「もちろん、…他に教徒が潜り込んでいた可能性は、
俺には把握できませんでしたけど…」

『…まぁ、教祖様のお告げ、とか言ってただけで、
正直よく分からなかったけど。
あっちの目的は、…公安が知ってるんでしょうけどね。』

「…にしても、あの自動ドアのLOCK、ちょっと複雑すぎましたよ」

『そう?』


おそらく、現場に踏み込もうと、
遠隔操作で一ノ瀬もセキュリティシステムに入り込んだのだろう。
苦々しい顔でそう告げる彼に、
Aは平然と首を傾げた。

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設定タグ:名探偵コナン , 警察学校組   
作品ジャンル:アニメ
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white12(プロフ) - 開設しましたらお知らせしますね!ぜひ、高さんが描いて下さった夢主ちゃんを見てみたいです! (2020年2月16日 12時) (レス) id: b6a71bc5a9 (このIDを非表示/違反報告)
white12(プロフ) - 高さん» コメントありがとうございます。な...なんと、そんな嬉しいことがあって良いのでしょうか...。本作を読んで頂けているだけでも嬉しいのに、イラストを描いて下さったなんて本当に嬉しいです!実はtwitterはやっていないのですが、この機に...とも考えておりまして。 (2020年2月16日 12時) (レス) id: b6a71bc5a9 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 夢主さんのイラスト勝手に書かせていただきました笑作者様見ていただきたいんですけどツイッターはやってないですか? (2020年2月16日 12時) (レス) id: 9e0ac4ae00 (このIDを非表示/違反報告)
white12(プロフ) - fujizakuraさん» 本作をお読みいただきありがとうございます。公開が遅くなり申し訳ありません。(8)は既に公開済みですので、引き続きお楽しみ頂けますと幸いです。 (2020年1月31日 14時) (レス) id: b6a71bc5a9 (このIDを非表示/違反報告)
fujizakura(プロフ) - 【8】がパスワードがかかっていて見れません (2020年1月30日 17時) (レス) id: 21ccb35895 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:white12 | 作成日時:2020年1月20日 8時

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