妨害 ページ12
一課の彼らを巻き込むわけにも行かなかったのだ。
Aが咎められるのは覚悟は出来ている。
しかし、勝手に物証を探り、手に入れている現場を見られれば、
一課もまた、何らかの処分の対象になる可能性がある。
そして、輪廻のヒカリと繋がっていると思われたこの男。
ただの一般人の可能性も残ってはいたものの、やはり疑わしかったこの男。
遠藤が連行される際、何もしてこなかったのは予想外だったが、
彼の目的を探るため、遠藤と別々に行動させることが最善だと判断したのだ。
銃を置いたAは、少し、自嘲めいた笑みを浮かべた。
「…何か、おかしなことでも？」
『また立てこもる気？』
「さぁ…。」
『さっきも聞いたけど、遠藤が連行される前に、
こうすれば良かったんじゃない？』
「…今、一緒に吹き飛ぶのは…我々の目的のためには得策ではないので。
あの遠藤という男は、少し、身勝手すぎましたね。」
『…目的、ね。
遠藤が爆弾のスイッチを入れようとしたのは、貴方にとってあまり都合が良くなかったみたいね』
起爆スイッチが作動しなかったことで、
戸惑っていたように感じたが、Aの読みは、その点だけが違っていたようだ。
“彼ら”の仲間だということは、間違いなさそうだが。
『…貴方、今の状況で、…ここで、何がしたいの』
「教祖様のお告げを待つだけですよ。」
『…』
この男は教徒。
これらの行動は全て、教祖様….つまり、あの団体のトップの指示、ということを示す言葉に、
Aは心底不快そうな顔をした。
『…この議員会館の仲間も、
…その、教祖様も、動けなくなってるんじゃない？』
「…」
カチャリ
わざと音を立てるように、
五十嵐に銃を強く突きつける男。
Aは軽く両手を上げたまま、男を見据えた。
挑発的な言葉を口にしながらも、
焦りを含んだ思考はフル回転だ。
(…あの銃は間違いなく本物。
あれから爆発はないから、…彼の言っていたことはおそらく本当よね…。
目暮警部たちは無事に外に出られたかしら…)
他のフロアの爆弾は解体された。
会館に紛れ込んでいた輪廻のヒカリの教徒たちも。
インカム越しに伝えられた報告を脳裏に浮かべるA。
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white12(プロフ) - 開設しましたらお知らせしますね！ぜひ、高さんが描いて下さった夢主ちゃんを見てみたいです！ (2020年2月16日 12時) (
レス) id: b6a71bc5a9 (このIDを非表示/違反報告)
white12(プロフ) - 高さん» コメントありがとうございます。な...なんと、そんな嬉しいことがあって良いのでしょうか...。本作を読んで頂けているだけでも嬉しいのに、イラストを描いて下さったなんて本当に嬉しいです！実はtwitterはやっていないのですが、この機に...とも考えておりまして。 (2020年2月16日 12時) (レス) id: b6a71bc5a9 (このIDを非表示/違反報告)
高(プロフ) - 夢主さんのイラスト勝手に書かせていただきました笑作者様見ていただきたいんですけどツイッターはやってないですか？ (2020年2月16日 12時) (レス) id: 9e0ac4ae00 (このIDを非表示/違反報告)
white12(プロフ) - fujizakuraさん» 本作をお読みいただきありがとうございます。公開が遅くなり申し訳ありません。(8)は既に公開済みですので、引き続きお楽しみ頂けますと幸いです。 (2020年1月31日 14時) (レス) id: b6a71bc5a9 (このIDを非表示/違反報告)
fujizakura(プロフ) - 【８】がパスワードがかかっていて見れません (2020年1月30日 17時) (レス) id: 21ccb35895 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：white12
| 作成日時：2020年1月20日 8時
