厄介な部下_3 ページ38
『2日前、公安部に踏み込み、五十嵐と輪廻のヒカリが繋がっているのではないか、
公安は彼らを追っているのではないかと、問い詰めました。
その場に一ノ瀬もいましたので、後で確認して貰って構いません。
そんなことをしたのに、私が今、何の処分も受けずここにいることが、
公安がもうすぐ奴らを取り押さえる予定だという証拠です。』
「…確かに、お前のような行動を取れば、
適当な理由をつけて謹慎処分が下るだろうな」
『東堂、五十嵐、輪廻のヒカリ。
彼らが繋がっている以上、バラバラに動いて取り押さえていては、証拠が失われてしまう。
何より、…公安が目をつけている組織が絡んでいる以上、迂闊な行動で刺激すれば、
国家の危機を招く可能性もあります。
…公安の捜査情報を知ることは、…出来ませんから。』
「信頼できる人物とやらは、その情報はくれない訳か」
『…公安の情報を漏らすのは、テロ行為と同じですよ。』
明日の15時という時間は、その人物に貰った情報だと口にしたA。
明らかな矛盾の言葉だったが、中森は彼女の真剣な表情と、
確証ではないものの信憑性のある論理に、小さく頷いた。
「一課は、川端の事件で東堂の秘書を取り押さえる。
重要参考人として、五十嵐の秘書も、だな。」
『そして、東堂と、五十嵐も、彼らの秘書を通じて、重要参考人として一課が取り押さえるはずです。
私は議員会館のセキュリティシステムを掌握します。
自動ドア、防犯カメラ、その他システムを利用して逃げられる可能性がありますから。
東堂グループ本社の方は、一ノ瀬がやってくれるはずです。
二課は、既に得ている情報を踏まえて、物証を掴みます。…消される前に。』
「現場に配置する刑事たちと打ち合わせをしておかないとな。
…キッドを捕まえるよりは楽そうだがな」
ニヤリと笑う中森に、
Aが睨みつけるように口を開いた。
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white12(プロフ) - いずみんさん» 嬉しいコメントありがとうございます！更新頻度はややマチマチですが、ご容赦ください。今後もお楽しみ頂けたら幸いです。 (2020年1月15日 19時) (
レス) id: b6a71bc5a9 (このIDを非表示/違反報告)
いずみん(プロフ) - 続きが気になります！更新頑張ってください (2020年1月14日 21時) (レス) id: 37077eec40 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：white12
| 作成日時：2020年1月12日 18時
