それでも公安か_2 ページ17
『公安が追ってるんじゃない？あの宗教団体』
「…忙しいと言っているでしょう」
『そして、あの団体は、五十嵐議員と金銭的に繋がっている。
…政治資金絡みか、あるいは組織票を金で買っている…ってところかしら』
「…」
『公安が追っているってことは、あの団体は色々と裏がありそうね。
…もしくは、五十嵐と繋がってる危ない組織が、他にもあるのかもしれないけど』
「…貴方、どこの部署ですか。
これ以上こちらの仕事の邪魔をすると、処罰の対象になりますよ」
冷たい目でそう告げる風見に、
Aは表情を変えず、口を開いた。
『…否定はしない訳ね。
輪廻のヒカリを、公安が追っていること。』
「部外者に話せる情報がある訳ないでしょう。早く出ていかないと――」
『部外者？』
「…」
風見のその言葉に、ピクリと表情を歪めるA。
そして――
おもむろに、上半身を覆っていた白いシャツを捲った。
「は…春宮さん！！」
その行動に、目の前にさらされた彼女の上半身に、
口を閉ざしていた一ノ瀬が慌てた様子でAを制止しようとした。
周囲は男ばかり。
何とも大胆とも言える行動だが、
一ノ瀬の声はやはり耳には入らない様子で、
目の前の風見を見据え、口を開くA。
『…被害者よ』
「は…？」
腹部を見せつけるような仕草で、
Aは喧嘩でも売るような目を風見に向けている。
無意識か、はたまた偶然か。
その手は、下着がギリギリ見えない程度のところで止められ、
Aの腹部には、痛々しく包帯が巻かれていた。
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white12(プロフ) - いずみんさん» 嬉しいコメントありがとうございます！更新頻度はややマチマチですが、ご容赦ください。今後もお楽しみ頂けたら幸いです。 (2020年1月15日 19時) (
レス) id: b6a71bc5a9 (このIDを非表示/違反報告)
いずみん(プロフ) - 続きが気になります！更新頑張ってください (2020年1月14日 21時) (レス) id: 37077eec40 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：white12
| 作成日時：2020年1月12日 18時
