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Cafe Rain_5 ページ26

「Mistさん、最近フリーに転身されたみたいで、
今は試用期間として活動してるって、…無料で作って下さっていて。」

「そうなんですよ…。
こんな素敵なページ、こんなにクオリティ高いもの作って貰って、タダなんて…」

「…そんなに高額な料金だと難しいんですが、
代金をお支払いしますって何度お伝えしても、
試用期間ですからって、笑ってかわされてしまって…」


困ったように優しく笑う 菜々は、
似たような表情の由紀と顔を見合わせた。


「だから、せめて、と思って、打ち合わせに来て下さったときに、
コーヒーとスコーンをお出ししてお引き留めしちゃってるんです。
すみません。騒がしいところをお見せしちゃって…」

「…ううん。そんなことないよ。」


ニコリと笑う萩原は、優しげな口調で。

普段、女性に対してはいつもこうだったのだ。
優しく、軽く、それ以上は後は勝手に女の方から寄ってくるだけ。
本気だったのかそうじゃないのか、
そんな風に真剣に考えたこと、無かったかもしれない。


「あ、色々すみません。
今日もコーヒーで良いですか?」


注文を取りに来たはずの 菜々は、
話しすぎたと反省した様子で口を開いたのだが、


「――ごめん。また、来るね」


ガタン、と席を立ち、足早に店を出て行った萩原。
その様子に、
またも顔を見合わせて不思議そうな表情を浮かべる 菜々と由紀だった。

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設定タグ:名探偵コナン , 萩原研二 , 警察学校組   
作品ジャンル:アニメ
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white12(プロフ) - なーこさん» またまた嬉しいコメントを頂きましてありがとうございます。どうにも回りくどく書いてしまう癖があるのですが、そう言って頂けて本当に嬉しいです。由紀さんの登場はRain執筆中からの計画でした (笑) 次回作は未定ですが、今後もご愛読頂けましたら幸いです。 (2019年12月20日 16時) (レス) id: b6a71bc5a9 (このIDを非表示/違反報告)
なーこ(プロフ) - 完結おめでとうございます´`*会社の為、隠忍自重する夢主が時折見せる弱さや脆さに萩原さんの言葉が染みて溢れ出すのを繊細に描いていたのが読んでいてじわっときました...。そして由紀ちゃんの登場は嬉しすぎるサプライズです!(笑)また次の作品も楽しみにしてます*。 (2019年12月20日 0時) (レス) id: e08e419bfb (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:white12 | 作成日時:2019年12月12日 17時

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