アイスティー_4 ページ20
「…は?…あぁ、分かった。」
「ん?どうした?松田」
「悪ぃ、萩原。またな」
10分ほどして。
松田は、
特にAに話しかけることはなく萩原と何やら話していたのだが、
電話がかかってきたと思ったら、
険しい表情で残りのバーボンを飲み干すと、店を出て行った。
「…捜査か?」
『お会計お願いできますか?』
そして、静かに”アイスティー”を飲んでいたAは、
ポツリと呟いた萩原の言葉に小さく反応するも、
視線を向けることなく、代金を支払い、店を出て行った。
(あの人、どこかで見たことあると思ったら…、
この間マンションの前にいた警察の人…よね。
捜査...って、やっぱり刑事さんってことかしら。)
なら、あの萩原という男も警察の人間なんだろうか。
そんなことを考えながら店を出ると、冷たい風が頬を撫でた。
少し火照る顔にはちょうど良い。
『初めて飲んだけど、やっぱり結構強いみたいね。』
店から自宅までは、米花公園同様歩けなくはない距離。
大して酔えない体質だが、
夜風にでも当たって帰ろうと歩き出したAは、
その声にふと足を止めた。
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作者名:white12 | 作成日時:2019年11月29日 22時