色男の助言_3 ページ45
「深くは聞かねぇけど。とりあえず元気そうで何よりだ」
「萩原もな」
「…伊達の結婚式以来、飲んでねぇしな。
まぁ、あの時もお前は30分もいなかったけど。降谷はもっと…短かったけどな。」
「こっちも色々あって…な」
「たまには、飲み会に顔出せってことだよ。伊達ん家で飲むなら、お前らも問題ねぇだろ?」
そして、
もう一度ニヤっと笑った萩原は、一課のフロアで開いたエレベーターを降りようとした。
「あ…、萩原」
「ん?」
「ちょっと、…聞きたいことがあるんだけど」
「何だよ」
萩原を呼び止めるようにして問いかけた景光は、
萩原とともにエレベーターを降り、少しだけ気まずそうに口を開いた。
「あの…さ。女って、何を貰ったら喜ぶか…知ってるか?」
「…は?」
「…あ、いや…その…」
聞いてきた割に、何やらモゴモゴと言いよどんでいる景光。
萩原はすぐさまピンと来たようで、何食わぬ顔で、
「まぁ、普通は…花とか、アクセサリーとかじゃねぇの?」
と答えた。
「え…そういうんじゃなくて…」
「んー。あとは女はたいてい甘いものが好きなんじゃねぇ?」
「…甘いもの、か」
「未玖は…、あ…、俺の知ってる女は、
杯戸ショッピングモールに出来たとかいう専門店のチョコレートが好きみてぇだけど。
今、流行ってるらしいぞ」
「…へぇ。さすが、詳しいな。
未玖、って、この間の女の子?」
経験談とでも言うべきか。
萩原の答えに素直に納得したようで、景光は少し詮索するように彼に問いかけた。
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作者名:white12 | 作成日時:2020年1月27日 20時