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お願い_2 ページ21

「この間、君が道を教えてくれた…取引先。
あの話、…かなり大きな取引に繋がったんだ。」

『…』

「…こういうことはあんまり色々話せないだけど、
せめて、…お礼がしたいなと思って」


耳打ちをするような仕草で、声のトーンを落としてコソッと告げる景光に、
Aは少し戸惑っている様子だ。


『あ、あの、私本当に何もしていないので…』

「でも、本当に助かったから、さ」

『ホントに、…気にしないでください』

「お礼、させて欲しいだけなんだ」


この嬉しさを分かち合いたいとでも言うように、
ニッコリと人懐っこい笑みで、景光は軽く両手を合わせた。


『…』

「ね?せめて、ご飯くらい奢らせてくれない?
俺の気が済まないっていうか…。」


さすがの演技力だ。
いや、彼の本来の人懐っこい素直なキャラが出ているのだろうか。

Aは、大きな犬でも目の前にしたかのように、
困り顔で視線を軽く彷徨わせた後、
ラチがあかないと思ったのか、


“…お茶、くらいなら…”


と呟いた。

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設定タグ:名探偵コナン , 諸伏景光 , 警察学校組   
作品ジャンル:アニメ
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作者名:white12 | 作成日時:2020年1月27日 20時

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