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先に沈むは_3 ページ9
(…。)
ノートPCのキーボードを鳴らしながら、
Aは自身の客室で、小さくため息をついていた。
「…驚いた。
偶然、よね…」
現状、
常に監視されているわけではない。
付けられていたなら話は別だが、
この旅館に来たことも、
知られていないはずの状況で、
思いがけず出くわした人物に、
少し思案しながら、
その手を止めるA。
目の前のディスプレイには、
先ほど撮った、安室を含む一同の写真の編集画面と、
その後ろには、
真っ黒い背景に、
大量のコードが並んだ、ウィンドウ。
ふっと、厳しい目付きに戻り、
窓の外で降り始めた雨の音を聞きながら、
Aは再びカタカタとキーボードを鳴らし始めた。
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作者名:white12 | 作成日時:2019年7月25日 18時