いつの日か。(3)【安室透/降谷零】 (ページ47)

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301号室_3 ページ47

――その頃。

ホテルの外では、
301号室の窓を見上げながら、
十数名の警官と、

小五郎と、コナン、

そして、
安室が、いた。

小五郎とコナンは、
探偵毛利小五郎への人探しの依頼により、
ホテルの付近に来ていたところ、
けたたましいサイレンを鳴らしながら、
走っていく何台ものパトカーを目にし、
"何の事件だ...”と、この場所へと辿り着いた、という訳だ。

そして、安室は、
風見から情報を受け、
“僕もたまたま、近くに用事できていて…”という口実のもと、
この場に来ていた。

ホテル周囲は、警官に誘導されながら、
スタッフや宿泊客など、
中にいた人間が一斉に避難し、
騒然としている。

『支配人を呼べ…ですか』

「爆弾…なら、
迂闊に近づけねぇな…」

安室と小五郎は険しい表情を浮かべ、
スピーカーで交渉する目暮警部と、301号室の窓に交互に視線を向けている。

そして、コナンは、
ホテルの窓を鋭く見据えながら、
きょろきょろと周囲を伺っている。
どうにか、内部に入る手段を考えているのだろうか。

(…彼女は、
まだホテルにいるのか…？)

昨夜、
正確には、今日の未明にAを送り届けたホテル。
その数時間後に起こった立てこもり事件に、
Aの所在を心配する安室。
そして、こっそり、
小五郎や警官たちの目を盗み、
ホテルの入口側へと移動した。