古文書と埋蔵金のありか ページ26
「「えぇっ?偽物かもしれない?」」
その夜。
事件が収束し、
スタッフたちの事情聴取も終わり、
旅館内も落ち着き始めた頃、
応接室で、
例の古文書に対する安室の話に耳を傾けていた、
支配人の高島と、
探索メンバー、そして小五郎と蘭は大きな声を上げた。
『ええ。その可能性があるかと。』
「どういうことですか?」
「確かに、信憑性が高いとまでは言えませんが…
しかし、古地図とも一致していますし、
昨日出てこなかったからと言って偽物とは…」
高島は、
がっかりした様子で、
そして、歴史学者の水川はその真意を探るように訝しげに、
安室に問いかける。
『完全に偽物という証拠があるわけではありません。
ただ…あの地蔵、ですよ』
「地蔵?」
「確か、あれって自然石でできたお地蔵さんなんだよね?」
安室の発言に不思議そうな顔を浮かべる一同をよそに、
ひょっこり口を挟んでくるコナン。
『相変わらず随分詳しいんだね?』
「あ、前にテレビで…」
「確かに、自然石で出来ているようではありましたが…」
「あぁ。普通の石、って感じだったな…」
いつものように、誤魔化すコナンだが、
小五郎や探索メンバーは、眉をひそめて、
いまいち理解できない様子だ。
『古文書が、あの地蔵のことを指しているのだとすると、
おかしいんですよ』
「え?」
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作者名:white12 | 作成日時:2019年7月25日 18時