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小さな疑惑 ページ24

10分ほどして、
通報を受け駆けつけたのは、
2名の長野県警の見知らぬ刑事。


「コイツですね…
あぁ。既に拘束してくれていたんですか…
ご協力ありがとうございます」


そう言って、
守屋を連行、
そして、怪我の治療のため、Aを救急車へ半ば無理やりに乗せる刑事達を見ながら、
安室は脳裏にある人物を浮かべた。

(…長野、県警…ね)


唯一無二の親友の、兄である人物を。




「ねぇ。安室さん、あの人と知り合いなの?」

去っていくパトカーと救急車を見つめる安室の足元から、
いつもの、”小学生”の男の子よりも、
トーンの低い声が聞こえた。

『え?ここで初めて会っただけだけど、
どうして?』

「何となく…
それに、どうしてここに早川さんが拘束されていること、
知ってたの?」

『知ってたわけじゃないさ。
…君も気づいたんだろう?
あの、守屋が持っていた布切れ。』

「...血が、付いてたよね。
それに、“コレクション”みたいだった。
これまでの被害者の衣服、かもしれないよね。

…でも、何で"今"、誰かが狙われてるって分かったの?」


あの男が、例の事件の犯人かもしれない、
そのことは、
うっすら血のついたあの布きれを見て、
コナンも、思い浮かべたことだ。
しかし...。

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作者名:white12 | 作成日時:2019年7月25日 18時

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