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Lemon tree_3 ページ6
松 「調子いい、軽いヤツだったけどな…。
ったく…、いなくなんの早すぎだろうが…」
萩原が爆発に巻き込まれる直前、
電話で言葉を交わしていた松田。
いつもと同じように軽い調子で話す萩原を、叱り飛ばすように言葉を吐いた。
その直後だった。
萩原が爆弾処理を行っていたマンションから、
大きな爆発音と、火の手が上がったのは。
そんな事情を知る由も無いAだが、
聞こえないほどの大きさで零された松田の声に、
眉をひそめたその表情に、
何も言えずしばらく口を閉ざしていた。
そして、しばらくして、
『…じゃあ、私行くわね。
…ありがと。』
ヒラヒラと、右手でLemon treeの紙袋を松田に見せるように振ると、
Aは墓を後にした。
松 「…ありがとって…俺が買ったわけじゃねぇだろ。
そもそも、あの時だって、付いて行っただけって…言っただろうが」
どこか気恥ずかしそうに、
やっぱりよく分からねぇな、という顔でAの去った方へ視線を向けた後、
再び萩原の墓に向き合うと、大きく紫煙を吐き出した松田だった。
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作者名:white12 | 作成日時:2019年11月17日 12時