SNOW DROP II (2)【名探偵コナン/警察学校組】 (ページ40)

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緊迫の3分_8 ページ40

松「春宮！
…その手首…、顔も…撃たれたのか？」

『…松田。避難してって…、言ったじゃない。』

松「…あのなぁ…！それ、お前が言うセリフかよ…！
…ったく、事情は後でって、何なんだよ…。
避難しろって言いながら、中に戻りやがって…意味分からねぇだろうが…！」

心配そうな松田に、開口一番文句を垂れるAだが、
心底安堵した表情を浮かべている。

そして、同じく舌打ちとともにAに叱りつけるように文句を零す松田だが、
目の前の人物が無事であったことに安堵し、目を細めていた。

『ごめん。でも…ありがと。
松田が解体してくれたんでしょ、アレ』

Aが視線を向けたのは、
コードがいくつか切断されLEDが消灯した、入口の小型爆弾。

松「…あぁ。センサー式って言ってたのは本当だったみてぇだけどな、
単純な構造だったからな。
…にしても、お前…、無茶しすぎだろ..」

『だって、犯人たち、店とともに消しとばすなんて、出来る訳ないじゃない。
アイツら…きっちり取り調べてやるわ…』

松「…なるほどな…そういうことかよ…。
…あの爆弾…、春宮が解体したのか？」

松田が目を向けたのは、Aが解体した、
壁際の小型爆弾だ。

『…センサーはついてなかったし、演習で習った構造に似てたから。
松田みたいに、的確じゃなかったかもしれないけど…。』

松「お前、演習のとき、苦手そうにしてたくせに…。
やっぱ、無茶しすぎだろ…」

『…こんなときに苦手だとか言ってられないでしょ。
それに、店の奥の爆弾は――』

松「…ん？何かあったのか…？」

降谷のことは口にせず、
そのまま口を閉ざしたAに、怪訝な表情を向ける松田。

『ううん。別に。
それより――』

「おい！松田！指示を無視して何をやってる！！」

そして、Aと言葉を交わす松田の後ろから、
隊長の怒鳴り声が響いた。

松「…悪ぃ。

…しばらく謹慎かもな」

松田は聞こえないくらいの小さな声で呟くと、
Aに苦笑を零し、隊長の方へと走って行った。

市民や隊員の避難を優先させた隊長の指示を無視した訳だ。
始末書や大目玉、で済めば良いのだが。