SNOW DROP II (2)【名探偵コナン/警察学校組】 (ページ36)

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緊迫の3分_4 ページ36

部下には”市民の避難”を優先するようにと強く指示をし、
自身は、隊長の指示に反して、爆弾を調べているのだ。
センサー式らしい、という情報だけを元に。
解体し、この場を爆破させないために。

外から叫ぶように声をかけている中森警部や一ノ瀬、松田の声は全く聞こえないように、
避難しろ、と口にしたA自身が、店内で何やら動き回っているのだから。

(…爆破なんてさせるかよ…
また、目の前で…勝手に…、

消させてたまるかよ…)

その脳裏には、
2年前の爆弾事件。
萩原が巻き込まれた、あの日の光景が浮かんでいた。

周囲では、その他の警官達、そして、
機動隊員達も、隊長の、松田の指示通り、
人質を含め、周囲の市民達を避難させ終わり、自身達も、少し距離のある場所に避難していた。
勝手な行動をしている松田を除いて。

おそらくスイッチが押されてから30秒以上は経っているだろう。
店内側に設置されたセンサー式の爆弾には、
外側からは易々とは手を伸ばせない。

慎重にセンサー部分を解体し、
それから内部の基盤を解体しなければならない。

3分、という犯人の言葉が事実なら、
経験上、解体が間に合わない可能性の方が高いのだ。