Rain【名探偵コナン】 (ページ7)

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事情聴取_2 ページ7

「こんな時間に悪ぃな。
香坂A…、だよな。
警視庁捜査一課の松田だ。ちょっと聞きてぇことがある」

『は、はい…。えっと、刑事さんだったんですね。』

「この男。知ってるよな」

少し戸惑うAだが、松田は気にせず話を続けた。
その手には、1枚の写真。

『…あ…えっと…』

「桜田一真 (さくらだかずま)。知らねぇはずねぇと思うんだが」

『…はい。知ってます。』

言い淀むAに圧をかけるように、
松田は詰め寄った。

「今日の19時頃。アンタ、どこにいた？」

『え…？どういうことですか？』

「良いから答えろ。」

『…店に、いました。』

「杯戸町の喫茶店か。」

これが刑事の事情聴取というやつか。
Aは、目の前の男から感じる圧力に萎縮しそうになりながらも、
ゆっくり呼吸をしながら冷静さを保とうとしていた。

呼吸が乱れるのは松田からの圧力だけではない。
見せられた写真のせいだ。

『…そうです。さすが、もう調べているんですね。』

「それを証明できる奴は？」

『いません。防犯カメラも店内にはついていませんし、確か、向かいのビルについているはずですが、多分角度的に私が店を出たところは写っていないと思います。』

「ずいぶん詳しいんだな。」

『これでも、あの店の経営者なんです。そういうことは把握しておくべきだと思いますので。』

松田とのやりとりに慣れてきたのか、
Aは少し強気な口調で返答した。