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不本意な再会_2 ページ37
『ゆ、侑斗…何で』
「よぉ。久しぶり。A」
当然のように、”A”と呼んだ男は、
懐かしむようなどこか不敵な笑みを浮かべて、店の中へ入ってきた。
「へぇ。いつの間にオープンしたんだ?さすがAだな。俺との――」
『帰って!!』
「…」
『悪いけど、もう閉店時間なの。
それに、貴方とはもう二度と会いたくないって言ったはずでしょ』
「”貴方”ね。ずいぶん冷たいんだな。」
帰れと言われているにも関わらず、
何も気にしないように、”侑斗”と呼ばれた男は店の奥へと足を進め、
くるりと店内を見回した。
「へぇ。良い店じゃん。
やっぱり、あの時描いた内観と――」
『帰ってって言ってるでしょ。
自分がしたこと、忘れた訳じゃないでしょ』
「…悪かったって。
むしろ、それで…、Aしかいないって思ったんだよ。俺。」
『は…?』
侑斗の言葉に、信じられないといった表情で、
Aは小さく口を開いたまま固まっていた。
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作者名:white12 | 作成日時:2019年11月12日 20時