Rain【名探偵コナン】 (ページ27)

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嬉しい言葉_4 ページ27

「…お、ちゃんと謝れたのか？」

「…萩原、まだいたのかよ。忙しいんじゃなかったのか」

店を出た松田が、車を停めている路地に向かおうと歩き出すと、
萩原が駆け寄ってきた。

「まぁまぁ。そこは…ね。俺がいない方が良いでしょ。
…あのSNSの書き込みのことだろ？」

「知ってたのか。」

「まぁ、情報収集っていうかね。
陣平ちゃんもスマホにすれば？」

「うるせぇ。」

「…にしても、無責任に情報を書き込んで勝手に犯人扱いして…
悪質だよなぁ。
事情聴取も相当気ぃ遣わねぇといけねぇなんて、刑事は大変だねぇ。」

萩原はふぅとため息をつくと、ポケットからタバコの箱を取り出し、
一本を口にくわえた。
そして、続いて当然のように松田の方へも差し出した。

「で？許してもらえたのか？
それとも訴えられちゃう…とか？」

「萩原…テメェ、喧嘩売ってんのか。」

「いやいや…悪ぃ。でも、俺あの店時々行くけど、客ほとんどいなくなってるぞ。」

「…みてぇだな。」

「店、大丈夫だと良いけどな。あの子が淹れるコーヒー、好きなんだよな…」

「…また、見境なくちょっかいかけてんじゃねぇだろうな」

「ホント人聞き悪いな…松田は。」

色男のナンパな性格を蔑むような松田の態度に、苦笑いを浮かべる萩原。
そして2人はちらりとCafé Rainを振り返ると、
そのまま杯戸町を去って行った。