Rain【名探偵コナン】 (ページ3)

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乾いた音ページ3

そして、3日後の夜。

「あー伊達のやつ。ホント幸せそうだったよなぁ。
良いなぁ…。結婚…。」

「おい、萩原。飲み過ぎじゃねぇか？事件で呼び出されたらどうすんだよ。
爆弾事件かもしれねぇだろ」

「えぇ…？その時は、よろしく〜。陣平ちゃん」

ニッコリ笑みを浮かべ、両手を合わせて、可愛らしい仕草でお願いしてくる長髪の男に、
警視庁捜査一課の松田陣平は鬱陶しそうな顔を浮かべた。しかし、その頬は緩んでいるようだ。
先ほどまで2人がいたのは、杯戸町の結婚式場。
警察学校時代の同期である、捜査一課の伊達航の結婚式だったのだ。

酔っているのか、松田にニコニコ笑いかけ続けているのは、
機動隊爆発物処理班に所属する萩原研二。
松田と同じく、伊達とは同期なのである。

「伊達先輩とナタリーさん、本当素敵でしたぁ…。うぅ〜」

「ちょっと、高木くん！貴方飲み過ぎよ？しっかりしなさい！」

少し離れた場所では、
松田と同じく捜査一課の佐藤刑事と高木刑事の姿があった。
警察関係者の多く揃った結婚式だ。なかなかにイカツイ顔をした人物も多いようだ。

「しかし、やっぱりアイツらはホント一瞬だったな…。まぁ、顔見せただけマシか…」

「あぁ。こういう場所に長居すんのは無理だろ。」

「ま、またあの時みてぇにみんなで飲んで祝えば良いよな？
俺、アイツらの首根っこ掴んで連れてくるからさ。」

松田とこの場にいない、もう２人の同期のことを口にしながら、
2次会会場を横目に駅へ向かう道を歩いていた。