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「大垣さん！屋根の修理、有難うございます！言われたペンキ買ってきたのですが、これで良かったでしょうか？」
「おお、先生！早かったですね、取り敢えずそれで雨風防げるようにしといて、補強は徐々にやっていきましょう」
フルフェイスヘルメットを外し「暑い」と顔を仰ぐ男を、僕は二度見する。
「やぁ！来ると思っていたよ」
「貴方は、昨日の―――」
何も、不思議な事はない。
彼は昨日、“この家”に引っ越してきたと言っていた。
寧ろ、何故翌日からこんなにも大勢の人が集まって、ボロ家の修理やら掃除をしているかの方が、不思議なくらいだ。
「あら先生、日向君と知り合い？」
「ええ昨日、梛の木の下で。そうだ、君に渡したいものがあるんだ！」
ちょっと待っていてと短く告げると、バイクの男……律は家の中へと消えていく。
そしてすぐさま戻って来ると、一本の鉛筆を僕に差し出した。
「昨日、落としていたよ？呼び止める間もなく帰ってしまったから取っておいたんだ」
律は、意味深な笑みを浮かべながら鉛筆を僕の掌におく。
戻された鉛筆と彼の顔を視線で往復させていると、またもや意味深な言葉を落してくる。
「―――またすぐ会えると、思っていたからね」
「あ、有難うございます……」
声を詰まらせながら礼を述べる僕に、律は青い瞳を細めながら、昨日と同じ笑顔を向けた。
(何なんだよ、コイツ)
昨日から、不思議な事ばかりだ。
やけに自信あり気に「大丈夫」と言い放ったのは、翌日町の人達が修繕を手伝ってくれることになっていたからなのだろうか。
それに、20代後半から30代くらいだろうか―――見るからに若い律に対し、父を始め周囲の人達はなぜか敬語を使っているのも気になる。
「一通り洗浄したので、屋根が乾いたらペンキを塗りましょう。先生、何色にしたんですか？」
(―――先生？)
いつの間にか屋根から降りて来ていた父は、僕の隣になって律の手元を覗き込んだ。
ホームセンターに売っているような屋根用ペンキの色は、
この空や海と同じ―――鮮やかな青をしていた。
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シオン(プロフ) - この囲碁の影の人は誰か凄く気になります。 (2022年9月27日 7時) (
レス) @page49 id: 1c08a873e8 (このIDを非表示/違反報告)
シオン(プロフ) - 自分のキャラも登場させてくれてありがとごさいます。 (2022年9月19日 22時) (レス) @page38 id: 1c08a873e8 (このIDを非表示/違反報告)
スピカ(プロフ) - 風を出演させて下さりありがとうございます！こんなにも早くサロンのお手伝いができるとは思わなかったのでとても嬉しく思います！風の態度や話し方、律さんへの接し方と日向くんへの接し方の温度差も私が希望通りです！ありがとうございます！ (2022年9月19日 16時) (レス) id: 64ca5697bb (このIDを非表示/違反報告)
シオン(プロフ) - 律さん、風邪大丈夫になるのですか！心配です。 (2022年9月19日 8時) (レス) @page30 id: 1c08a873e8 (このIDを非表示/違反報告)
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