第41夜：collapsar �� ページ45
鬼の里―――
朝から、里の中は騒がしい。
付近の森で、マザー黒塊が確認されたというのだ。
ここにきて奴らの動きが活発過ぎる…以前は、短期間にこれほど目撃されることはなかった―――
だからこそ、未知の存在だったというのに。
部下が、被害報告を並べる。
その量の多さに、隼は息を呑んだ。
(―――まさか、ここまでとは……)
「現場に行く…」
こうなれば、直接自らの眼で確認するしかない―――そ
う言って立ち上がる隼を、部下の数名が追ってきた。
「？！副長自ら、ですか―――？」「でしたら誰か護衛を―――」
「その護衛―――俺がしてやろうか……」
突如空間が渦を巻いて歪む。警戒した部下達が、剣を構えて隼を庇うように立ちふさがった。
歪んだ空間から現れた金髪翠眼の男に、隼は目をしかめた。
「―――ゼロ・アリセシア……か」
久しいね―――ダブルデート以来？いや…師匠の店で会っていたな。
空気を読まぬ軽い口調で、ゼロは声をかける。
「どうして―――お前がここに居る」
隼は部下達を下がらせると、腰に据えた刀に右手を当て、彼を睨みつけた。
鬼の副長…霧影隼についてをデュプリケートに調べさせていたが、一向にその成果が上がってこない。
黒塊の動きが活発化する中、もはや分身を使った腹の探り合いをしている場合ではない事は、
ゼロにもわかっていた。
だからこそ、こうして直接隼の元へと赴いたのだ。
目の前の男は、頭もキレるし裏も持つ…
デュプリケートを使って隼を探らせたり、今もこうして術を使って懐に近寄って来る。
親友の恋人とはいえ、十分に警戒するに値する男。だろう―――
だが・・・。
―――…きっとゼロは、隼を助けてくれる星にある。
何を信じていいか分からないなら…君の言葉を信じて生きる。
「いいだろう」
表情を崩さぬまま、隼はゼロと共に 黒塊が出現したという森へと出かけた。
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第41夜：collapsar �□�←extras…τ IF 本の虫 ��
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kohaku(プロフ) - 彩華さん» こちらこそ、過分な評価を有難うございます！！これからも、暁天の星をよろしくお願いいたします！ (2021年7月22日 13時) (
レス) id: cbd072c832 (このIDを非表示/違反報告)
彩華 - kohakuさん» お褒めに預かり光栄です〜！神作者さんのkohaku様に褒めていただけるなんて…感激です(照)これからも「暁天の星」を応援しております〜！ (2021年7月21日 20時) (レス) id: d813620a14 (このIDを非表示/違反報告)
kohaku(プロフ) - 彩華さん» 隼とゼロ…どちらが彼女に甘々ですかね…？（笑）ずっと感じておりましたが、彩華さんのコメント上手過ぎません?!余韻を残して読者を惹きつける力が凄いですよね！！ (2021年7月21日 18時) (レス) id: cbd072c832 (このIDを非表示/違反報告)
kohaku(プロフ) - レイレインさん» 有難うございます！異界の珈琲豆も優雅に淹れてみせるリージュさんですから!!IF世界でも皆様の喉を潤していると解釈しておりました! (2021年7月21日 18時) (レス) id: cbd072c832 (このIDを非表示/違反報告)
彩華 - 気遣いもできて、コーヒーまで淹れるのが上手なリージュさん…本当に素敵ですよね…そして、まさか"あの方"まで登場するとは…可愛い彼女に夢中なゼロさんも可愛らしいですね！ (2021年7月21日 14時) (レス) id: d813620a14 (このIDを非表示/違反報告)
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