extras…σ 天邪鬼 〜Birthday〜 � 、┘螢�エスト編 ページ40
エルフの里―――翡翠の息吹
「隼君、あなた…誕生日はいつ？」
「へっ？」
里長ハノンへの取次ぎを行ってもらう為、エルフの副長であるサヤアの経営する店を訪れていた隼に、彼女は興味深げに尋ねた。
「―――なんですか、藪から棒に……」
隼は怪訝そうに目を顰める。彼女はあのゼロ＝アリセシアの師でもある。彼女への情報が、そのままゼロへ繋がっている事もあり得るのではないか…。そんな邪心が、隼の脳裏をよぎったからだ。ゼロは頭のキレる男であり、デュプリケートを使って隼の情報を探っている様子があった。どんな些細な情報に足元をすくわれるか分からないのだ。
警戒色を見せる隼に、サヤアは苦笑いで両手を振り悪意がない事を告げた。
「そんな顔しないで！うちはただ、隼君にも元気になって欲しいだけよ」
「―――元気に？」
(そんなに元気なさそうな態度を取ったつもりはないのだけど)
サヤアの前で、落ち込んだ様子を晒した記憶はない。だとすれば……
(シノンの事か―――)
事情を知る周りの者は、やたらと隼に気を使う。
(できればもう―――ほっておいて欲しいのに……)
そう思ってしまうのは、隼の魂がまだ若いからだろうか……身近な者の『死』を、上手く消化できていないからだろうか……。
一人になる事は慣れている…大切な人を失う事にも―――
無理やり頭に植え付けようとした感情など、儚く脆い。
少しの感情の変化で壊れてしまうのだ。
分ったフリをしながら、本当は認めたくない…
自分の弱さや、情けなさを、出してしまう事を恐れている。
彼女はきっと、そんな隼を見抜いて、心配して声をかけてくれている。
なのに、こんな態度を取ってしまうのは、心の奥に押し込めた、触れられたくない何かを暴かれるのが…怖かったんだ―――
「そうか！隼君は…明日が誕生日か！！」
突然に手を叩き、サヤアは笑顔を見せた。
「え…違ッ―――」
否定しようと口を開く隼の言葉など聞かず、強引に話を進めていく。
丁度そこに、アポイントメントの相手であるハノンがやってきた。
「お待たせしました―――隼君……」
「そういう事だから、長―――明日はお店を貸し切りにするわ！」
「え？そういう事って…どういう―――貸し切りって…」
extras…σ 天邪鬼 �□�←extras…ρ secret ��
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kohaku(プロフ) - 彩華さん» こちらこそ、過分な評価を有難うございます！！これからも、暁天の星をよろしくお願いいたします！ (2021年7月22日 13時) (
レス) id: cbd072c832 (このIDを非表示/違反報告)
彩華 - kohakuさん» お褒めに預かり光栄です〜！神作者さんのkohaku様に褒めていただけるなんて…感激です(照)これからも「暁天の星」を応援しております〜！ (2021年7月21日 20時) (レス) id: d813620a14 (このIDを非表示/違反報告)
kohaku(プロフ) - 彩華さん» 隼とゼロ…どちらが彼女に甘々ですかね…？（笑）ずっと感じておりましたが、彩華さんのコメント上手過ぎません?!余韻を残して読者を惹きつける力が凄いですよね！！ (2021年7月21日 18時) (レス) id: cbd072c832 (このIDを非表示/違反報告)
kohaku(プロフ) - レイレインさん» 有難うございます！異界の珈琲豆も優雅に淹れてみせるリージュさんですから!!IF世界でも皆様の喉を潤していると解釈しておりました! (2021年7月21日 18時) (レス) id: cbd072c832 (このIDを非表示/違反報告)
彩華 - 気遣いもできて、コーヒーまで淹れるのが上手なリージュさん…本当に素敵ですよね…そして、まさか"あの方"まで登場するとは…可愛い彼女に夢中なゼロさんも可愛らしいですね！ (2021年7月21日 14時) (レス) id: d813620a14 (このIDを非表示/違反報告)
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