extras…ν 青の奇跡 �� ページ23
「あ〜もう、不便だッ！」
２時間ほどで、ベッドに横たわるアリア。
掃除をしようにも、子供のこの身体では高い所に手が届かない。
身体の中を巡回するマナの量も少ない為、魔力の持久力もない。
それでも―――
なんとか散らかっていた物品は片付けて、部屋の整頓もできた。
後は屋敷の掃除でもするか…。
台所に、多すぎる客間―――
とりあえずは、隼が日常生活で使う動線の範囲内の掃除を終わらせた。
「―――ありがとう。いいのに……一人で大変だったろう？」
夕刻前に帰ってきた隼は、整理整頓・掃除の行き届いた屋敷を見て驚いた。
「居候しているわけだし、この位は…」
「―――居候って……」
苦笑いを浮かべたながら、食堂へと向かう隼。
冷蔵庫を覗き込む。
「アリス、ケーキ食べなかったの？」
「え？」
「昨日買ってきておいたのに…ソレイユのチーズケーキ。好きじゃなかった？」
「食べる……(なんで僕の好きなケーキを知ってるんだよ…コイツ)」
紅茶の準備をしようとキッチンに立つアリアだが、ひょいと抱き上げられると、
足のつかないダイニングの椅子に座らされた。
「お茶の準備くらいするよ？！」
「いいよ、アリスは座っていて」
この広い屋敷で、一人暮らしをしているわけだから、隼に家事スキルがある事は知っていた。
仕事帰りで見るからにマナが乱れている…少しくらい休ませたいと思ったのに。
「甘やかさなくていいよ…」
「いいの。俺が、可愛いアリスを甘やかしたいから。」
「―――……」
(“可愛いアリスを”ね……)
むすっと、頬を膨らませて抵抗して見せるも、その口元は呆気なく絆されてしまう。
「ケーキ、美味しい！！幸せ〜」
甘い物には、勝てないのだ。テーブルの向かいでは、隼は紅茶を飲むだけ。
「隼は食べないの？」
いつぞやかのWデート…いや、副長の会では、隼はチーズケーキを食べていた。甘い物は好きではないらしいが、これは食べられるはずだが。
「俺は要らない。アリスが全部食べていいよ」
「―――……。はい、“あーん”」
「へ？」
チーズケーキを一切れ、フォークにすくって差し出すアリアに、
戸惑いの表情を浮かべていた隼だが、「早く」と催促すると、
笑うのを堪えながらケーキを食べた。
(この姿じゃ、絵面的におかしい事は解ってる。
だけど―――そんなに笑わなくてもいいじゃない…)
もう、“あーん”してやらないんだからな！
アリアはケーキの皿を引き寄せた。
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kohaku(プロフ) - 彩華さん» こちらこそ、過分な評価を有難うございます！！これからも、暁天の星をよろしくお願いいたします！ (2021年7月22日 13時) (
レス) id: cbd072c832 (このIDを非表示/違反報告)
彩華 - kohakuさん» お褒めに預かり光栄です〜！神作者さんのkohaku様に褒めていただけるなんて…感激です(照)これからも「暁天の星」を応援しております〜！ (2021年7月21日 20時) (レス) id: d813620a14 (このIDを非表示/違反報告)
kohaku(プロフ) - 彩華さん» 隼とゼロ…どちらが彼女に甘々ですかね…？（笑）ずっと感じておりましたが、彩華さんのコメント上手過ぎません?!余韻を残して読者を惹きつける力が凄いですよね！！ (2021年7月21日 18時) (レス) id: cbd072c832 (このIDを非表示/違反報告)
kohaku(プロフ) - レイレインさん» 有難うございます！異界の珈琲豆も優雅に淹れてみせるリージュさんですから!!IF世界でも皆様の喉を潤していると解釈しておりました! (2021年7月21日 18時) (レス) id: cbd072c832 (このIDを非表示/違反報告)
彩華 - 気遣いもできて、コーヒーまで淹れるのが上手なリージュさん…本当に素敵ですよね…そして、まさか"あの方"まで登場するとは…可愛い彼女に夢中なゼロさんも可愛らしいですね！ (2021年7月21日 14時) (レス) id: d813620a14 (このIDを非表示/違反報告)
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