extras…ζ：さくらんぼkiss �� ページ7
エルフの里―――
その日、エルフの里に遊びに来ていたリリアと、里長ハノンの前に、籠の山が差し出された。
「なんですか？これ」
「珍しい果物が手に入ったからな！エオとリリアに裾分けだ」
陸翔の“これ”は毎度の事であり、その量も幼馴染のハノンにとっては驚きよりも呆れの方が大きかった。
「お裾分けは有難いですが、来られるなら連絡を下さいといつも―――」
まるで姉弟のような言葉のやり取りを呆気として聞いていたリリアは、その籠の山を重そうに運んできた狼男の少年の隣に並んだ。
「―――隼君……だよね？」
こっそり耳打ちすると、狼少年は苦笑いを浮かべる。
彼の狼少年姿は、先日の狼男の里での一件の際目にしており、妹アリアからも、彼が鬼の副長隼の変装の姿であることを聴かされていた。
「はい―――」
「もぉ！また陸翔、隼君をこんな風に使って！！やっぱり私からも一言―――」
陸翔が、鬼の副長である隼を、まるで自分の部下のように使う事もまた、日常茶飯事。
だが、他族の副長である彼を小間使いしても良い理由などない。
頬を膨らませ、両腕を腰に添えるリリアに、隼は慌てて手を振った。
「いえ、いいんです―――。陸翔さん、あんな風に言っていますが…これは先日の御礼だそうなので」
「御礼？」
首をかしげるリリア。
その会話を聴いていたのか、ハノンに怒られていた陸翔だが「余計な事を―――」と口を出した。
「まぁ、食べてみてください！」
にんまりと微笑むと、隼は籠の中から赤い小さな果実をリリアの口に入れた。
「もぐっ？！―――んんっ」
「オマエもな！」
陸翔が、小言を続けるハノンの口にも、その果実を押し入れる。
「はむっ？！―――」
柔らかく肉厚な果実からは、甘い果糖があふれ出る。これは―――
「「おいしい！！」」
リリアとハノンは口をそろえた。
「種と枝は食えないからな？」
口腔内からすっと果実が消えると、種と小枝が残る。同じくソレを口にしていた陸翔は、舌を出して見せた。
そこには、種と―――結ばれた小枝？
「これは―――人間の住む異界から取り寄せた果実で“さくらんぼ”と言うそうです」
extras…ζ：さくらんぼkiss �□�←extras…ε 幸せ？
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美園(プロフ) - kohakuさん» うん可愛いですね…陸翔さんと勝負して負けてもぉなんで！って言って陸翔さんに揶揄われるというか遊ばれるというかなんかそんな感じのが目に見えます笑まぁ結論は可愛いは正義ですね (2021年8月16日 21時) (
レス) id: 62efdfcc66 (このIDを非表示/違反報告)
kohaku(プロフ) - 美園さん» そんなハノンさん可愛い！練習用サクランボは沢山ありますから♪自信満々に、「陸、勝負よ！」と言いながら、可愛く負けて欲しい（笑） (2021年8月16日 21時) (レス) id: cbd072c832 (このIDを非表示/違反報告)
美園(プロフ) - 結べないのも可愛いですよね…意外と負けず嫌いなハノンは影で練習してるかも？まぁ可愛いですね♪ (2021年8月16日 21時) (レス) id: 62efdfcc66 (このIDを非表示/違反報告)
kohaku(プロフ) - 美園さん» ですよね！必死な二人が可愛い♪さて、どちらが勝ったのでしょうか（笑）私的には、この二人、結べないくらいな方が可愛くて良いですけど♪ (2021年8月16日 21時) (レス) id: cbd072c832 (このIDを非表示/違反報告)
美園(プロフ) - 改めてみてさくらんぼのところハノンとリリアちゃん可愛すぎる…尊い！どっちが勝ったんでしょうねふふふ（（ (2021年8月16日 21時) (レス) id: 62efdfcc66 (このIDを非表示/違反報告)
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