第34夜：hide and seek（かくれんぼ）�� ページ4
凜は声を震わせ、その白い手を握りしめた。
「―――ッッ！何が…足りませんか？私の、何が良くありませんかッ！！
どうすれば私は母のように成れますか―――
どうすれば……
貴方は私を、抱いてくださいますか……」
陸翔が…父が、姫を愛していたことは知っている。
だが、常に戦いに身を置く狼の順列など儚い物―――
だからこそ常に母から、父を支えるようにと教えられていた。
―――母(姫)は、自分にもしもの事が訪れる事を……知っていた。
だからこそ、私に主を 託されたというのに―――――。
10年ずっと―――待ち続けた。
順列1位のメスとして…“姫”の代わりとして、この群の“母”として―――勤めを果たすその日を…
ずっと待ち続けたのに。
「あの日から―――私はもう、貴方の娘じゃない……この群と主を守る様にと託されました。なのに・・・・なのに―――どうして…私じゃお相手頂けませんか？」
どんな時も―――主をお守りする。
主に尽くし―――支え……
涙など … 涙など
主の前では見せることなかれ。
強くあれ―――強きメスとして……群を、主を 支えるように。
(ごめんなさい……母様――――勤めを果たすこともできない無力な娘で…ごめんなさい)
凛の瞳からぼろぼろと零れ落ちる涙は、黄色い月の光に照らされて、白く―――輝く。
――――ひとりだけ……何とかしてやらないといけないな。
アイツを助けてやる事が、オレの―――最初で最後の父親の責任だ。
群と―――柵に 縛られた …哀れな、愛しい 娘の為に。
「顔を上げろ―――凜」
陸翔は腰を上げ、畳に泣き崩れる凜の頭をそっと撫でた。
「オマエに足らないものなど一つもない…強く、美しく育った―――」
「ならば…どうして―――」
この程度で…泣いてしまうような、情けのないメスだからですか―――？
「―――何も、してやれなかったな……悪かった。姫の亡きあと、よく群を守ってくれた。オマエは立派にここを守っている」
「主に…お相手頂くこともできないのに―――勤めを果たすことも……」
声を震わせる凜を、陸翔は抱きしめる。
―――そう言えば、こうして子供達を抱きしめてやることも、してやれなかったな。
オレは長としての勤めばかりを見て、父として何も―――してやれなかった。
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美園(プロフ) - kohakuさん» うん可愛いですね…陸翔さんと勝負して負けてもぉなんで！って言って陸翔さんに揶揄われるというか遊ばれるというかなんかそんな感じのが目に見えます笑まぁ結論は可愛いは正義ですね (2021年8月16日 21時) (
レス) id: 62efdfcc66 (このIDを非表示/違反報告)
kohaku(プロフ) - 美園さん» そんなハノンさん可愛い！練習用サクランボは沢山ありますから♪自信満々に、「陸、勝負よ！」と言いながら、可愛く負けて欲しい（笑） (2021年8月16日 21時) (レス) id: cbd072c832 (このIDを非表示/違反報告)
美園(プロフ) - 結べないのも可愛いですよね…意外と負けず嫌いなハノンは影で練習してるかも？まぁ可愛いですね♪ (2021年8月16日 21時) (レス) id: 62efdfcc66 (このIDを非表示/違反報告)
kohaku(プロフ) - 美園さん» ですよね！必死な二人が可愛い♪さて、どちらが勝ったのでしょうか（笑）私的には、この二人、結べないくらいな方が可愛くて良いですけど♪ (2021年8月16日 21時) (レス) id: cbd072c832 (このIDを非表示/違反報告)
美園(プロフ) - 改めてみてさくらんぼのところハノンとリリアちゃん可愛すぎる…尊い！どっちが勝ったんでしょうねふふふ（（ (2021年8月16日 21時) (レス) id: 62efdfcc66 (このIDを非表示/違反報告)
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